FASHION ― エロサバ

干場の「エロサバ」

草食系の見た目で隠す(!?)ドバドバエロス

2019.10.28 2019.10.28
2019.10.28

干場が免許皆伝を目指して、15年以上続けているネイビージャケットのスタイルとは?

王道とも呼べる超ベーシックな組み合わせなのに、何ゆえ、そこにエロスが湧き出すのか。その泉を掘り当てる旅に、今回も干場と一緒に出かけてみましょう!

アイテム

ジャケット/和光
シャツ/カミチャニスタ
パンツ/ジェルマーノ
眼鏡/モスコット
チーフ/ムンガイ
時計/グランドセイコー
靴/WH

今回は、干場流のスタイルのなかでも、最もベーシックなコーディネイトを紹介したいと思います。そもそもこのスタイルは、フィレンツェの名店「タイ・ユア・タイ」の創業者フランコ・ミヌッチさんに憧れて真似したのが最初でした。

何てことのないベーシックなネイビージャケットに白シャツ、グレイパンツの組み合わせですが、ミヌッチさんはいつお会いしても、こんな格好。それなのに、全然古びて見えないんです。ジャケットの着丈やシルエット、パンツ丈など、常に細かい部分にまで注意を払っているんでしょうね。

実は、僕の敬愛するヤマノ アンド アソシエイツのCEO山野エミールさんもそう。常に、ネイビージャケットに清潔感のある白シャツを合わせています。もちろん、タイドアップするときもありますが、何て言うのかなあ……。狙っているのかはわかりませんが、シャツのボタンの開け具合といい、そこからドバドバ溢れ出るエロスといい、とにかく絶妙なんですよ。

これだけベーシックなスタイルとなると、内面が大切なのは百も承知なのですが、ああいった雰囲気は、繰り返し続けていないと絶対に到達しない境地でしょうね。

そんなわけで僕も15年ほど前から、ネイビージャケット道の修行に入りました(笑)

組み合わせ自体は普通ですから、カギとなるのは細部へのこだわりです。ジャケットは僕がディレクションした和光のオリジナル。ロロ・ピアーナの最高級カシミア製で、後ろにはベントがサイドとセンターに合計3本入っています。

白シャツはボタンを開けて着ても、首元がきれいに見えるカミチャニスタの一枚。パンツはナポリのパンツ専業ブランド、ジェルマーノのサマーウールのものです。2プリーツで、ベルトレス。ディテールも、今年らしい雰囲気を醸し出していますよね。

で、足元は素足にWHのビットモカシン。ここ数年、テーパードパンツにこういった厚底を合わせるバランスが好きなんですよ。

でも、このスタイルが難しいのは、いくら洋服の組み合わせだけを真似しても、上手くいかない点。それが何なのか、僕も未だ探求中なのですが、おそらくポイントのひとつは日焼けかと……。できることなら、このスエード靴くらい褐色の肌になりたいですもん(笑)。

あと、エロさを醸し出しているのは、レンズの色が薄いサングラスや、無精髭といったところかなあ。

ただ、このへんの小道具がなくても、エロさが爆発してしまうのが達人の達人たるゆえん。中身は完全に“肉食系”なのに、表向きは“草食系”のコンサバ。このギャップが大きければ大きいほど、ほとばしるエロスの量も大量なのでしょう。言うなれば、ドバドバの肉汁を、ヘルシーな見た目で包んだ「ロールキャベツ」的スタイル。そう考えると、僕もまだまだ精進せねばなりませんな。


今回のスタイルのキモは……。

●ネイビージャケットの超基本コーディネイトは修行の一環。
●ボタンを開けるなら、シャツは襟腰高めのタイプを選ぶべし。
●ベーシックだからこそ、ディテールには時代性を盛り込んで。
●洋服以外にも、日焼けや無精髭などもエロスを盛り上げる手段。
●ロールキャベツは肉汁が多いほど、驚きがある。

Photo: Ikuo Kubota (OWL)

Styling&Model:Yoshimasa Hoshiba

 

4冊目の書籍が発売しています。この本では、女性のエロサバなスタイルについてまとめています。女性はもちろん、男性が読んでも面白いのでぜひ。奥様にもすすめてくださいね。

干場義雅が語る

「女性のお洒落」
(ディスカバートゥエンティワン)

3冊目の書籍は、難しいとされる大人のカジュアルスタイルについて書いています。読んでいない方はぜひ!

干場義雅が教える

「究極の私服」
(日本文芸社)

2冊目の書籍は、色気についてです。
普通に見えて、なぜか人を惹きつける男の共通点について書いています。読んでいない方はぜひ!

一流に学ぶ

「色気と着こなし」
(宝島社)

1冊目は、スーツの着こなし術から世界の一流品選びまで、基本的なことやお洒落の本質について書いています。読んでいない方はぜひ!

世界のエリートなら誰でも知っている

「お洒落の本質」
(PHP出版)

【エロサバ】-Hoshipedia

「エロサバ」とは、エロいコンサバの略で、干場の哲学により生まれた造語。シンプルでベーシック、コンサバティブな洋服を着ているのに、なぜかエロく見えるスタイルのこと。例えば喪服の女性。成熟した大人の女性が喪服を着ていて、メイクもナチュラルで抑制しているのに、不思議と色っぽく見えるスタイル。例えば、普通の白いシャツを着ているのにも関わらず、胸元のボタンの開け方や袖口のまくり方でSEXYに見えるスタイル。粗悪な素材でデザインが変わっているシャツでは駄目。上質な素材でベーシックなシャツだからこそ、崩して着こなしても上品さが保てるのです。男性で例えるなら、仕立てられたグレーの無地のスーツを着て、上質な白シャツに黒の無地のネクタイのような極めてコンサバティブなスタイルをしているのに、内側から大人の色気が香るスタイルのこと。

Author profile

干場 義雅
干場 義雅
Hoshiba Yoshimasa

FORZA STYLE 編集長 兼 ファッションディレクター

尊敬する人は、ロロ・ピアーナの元会長セルジオ・ロロ・ピアーナさん、ピエール・ルイジ・ロロ・ピアーナさん、トッズの会長ディエゴ・デッラ・ヴァッレさん、格闘家のブルース・リーさん、初代タイガーマスクの佐山サトルさん。
スポーティでエレガントなイタリアンスタイルを愛し、趣味はクルーズ(船旅)と日焼けとカラオケ。お酒をある一定以上飲み過ぎると、なぜだか一人感無量状態になって男泣きする小誌編集長。1973年、東京生まれ。

KEYWORDS
エロサバ

WHAT's NEW

SPECIAL

view all
  • 日本のビジネスマンを格好良くする100の方法 2019.11.20 update
  • 49000円から干場義雅編集長のオーダースーツが作れる!タカシマヤ「スタイル オーダーサロン」とは?【PR】 2018.2.28 update

SELECT 10

CELEB

EROSABA

FORZA FAMILYの連載コラムをいますぐチェック!

ランキング

HOT TOPICS

VIDEO

VIDEO