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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
FASHION 干場の「エコラグ」

【僕の考える究極の普通】ロロ・ピアーナのとびきり上質な「アイサー・ジャケット」

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エコラグ-Hoshipedia 「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

長年の夢だった一生モノを手に入れました!

このモデルの原型は、2000年アルペンスキーW杯でロシニョール・チームが着用した「アイサー・ジャケット」。以来、ロロ・ピアーナのアイコン的なスキージャケットとして人気を呼んでいます。

ロロ・ピアーナのスキージャケット?と思うかもしれませんが、ヨーロッパのスキーリゾートは、日本のそれとはまったく別物。スキーがもともとお金持ちのスポーツだったこともあり、高級リゾートには桁違いのお金持ちがわんさかやってくるんですよ。

ゲレンデを見渡すと、健康的に日焼けした褐色の肌に、自然に整えられたロマンスグレーのヘア。サングラスの奥にうっすら見える厳しくもやさしい目元……。そんな品のいいおじさまたちがそこかしこに! そんな彼らがさり気なく着ているのが、ロロ・ピアーナの服なんです。

ロゴもなければ、デザインは至ってオーソドックス。どこのブランドかわかる印はどこにもないのに、素材はとびきり上質で、もはや言わなくてもわかるみたいな空気が漂っているんですよね。

こちらのアイサー・ジャケットは、カシミア(54万8000円)とビキューナ(204万4000円)の2種類で展開していて、僕のはもちろんカシミアのほう。それでも清水買いでした(苦笑)。

昔、ミラノ出張の際に歩き疲れて、モンテナポレオーネ通りにあるカフェ「COVA」にひと休みしようと入ったときに、フツーに見えるおじさまがこれを着て、優雅にエスプレッソを飲んでいたんですよ。それにシビれて、いつかは手に入れたいと思っていた、一生モノになるに違いないアイテムです。

素材には、ロロ・ピアーナ独自の「ストームシステム®」の加工を施していて、カシミアでありながら、防水性・防風性に優れているのも特徴。特殊技術による中綿入りのデザインなので、保温性もパーフェクトです。

ブラウンスエードの襟は、ベージュのカシミア素材のものに取り替えることも可能。アウトドアはもちろんですが、都会で着るにも申し分のない仕上がりです。

ちなみに、去年の暮れに手に入れて、まだ未着用の状態。ジャケット&パンツのスタイルで、グレーフランネルパンツなんかに合わせたらサイコーだろうな、と画策中です。もちろん、デニムにも好相性。着ると、超なで肩に見える、余裕綽々な表情も気に入っています。

Photo:Ikuo Kubota(owl)
Text:FORZA STYLE



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