長年の夢だった一生モノを手に入れました!
このモデルの原型は、2000年アルペンスキーW杯でロシニョール・チームが着用した「アイサー・ジャケット」。以来、ロロ・ピアーナのアイコン的なスキージャケットとして人気を呼んでいます。
ロロ・ピアーナのスキージャケット?と思うかもしれませんが、ヨーロッパのスキーリゾートは、日本のそれとはまったく別物。スキーがもともとお金持ちのスポーツだったこともあり、高級リゾートには桁違いのお金持ちがわんさかやってくるんですよ。
ゲレンデを見渡すと、健康的に日焼けした褐色の肌に、自然に整えられたロマンスグレーのヘア。サングラスの奥にうっすら見える厳しくもやさしい目元……。そんな品のいいおじさまたちがそこかしこに! そんな彼らがさり気なく着ているのが、ロロ・ピアーナの服なんです。
ロゴもなければ、デザインは至ってオーソドックス。どこのブランドかわかる印はどこにもないのに、素材はとびきり上質で、もはや言わなくてもわかるみたいな空気が漂っているんですよね。
こちらのアイサー・ジャケットは、カシミア(54万8000円)とビキューナ(204万4000円)の2種類で展開していて、僕のはもちろんカシミアのほう。それでも清水買いでした(苦笑)。
昔、ミラノ出張の際に歩き疲れて、モンテナポレオーネ通りにあるカフェ「COVA」にひと休みしようと入ったときに、フツーに見えるおじさまがこれを着て、優雅にエスプレッソを飲んでいたんですよ。それにシビれて、いつかは手に入れたいと思っていた、一生モノになるに違いないアイテムです。
素材には、ロロ・ピアーナ独自の「ストームシステム®」の加工を施していて、カシミアでありながら、防水性・防風性に優れているのも特徴。特殊技術による中綿入りのデザインなので、保温性もパーフェクトです。
ブラウンスエードの襟は、ベージュのカシミア素材のものに取り替えることも可能。アウトドアはもちろんですが、都会で着るにも申し分のない仕上がりです。
ちなみに、去年の暮れに手に入れて、まだ未着用の状態。ジャケット&パンツのスタイルで、グレーフランネルパンツなんかに合わせたらサイコーだろうな、と画策中です。もちろん、デニムにも好相性。着ると、超なで肩に見える、余裕綽々な表情も気に入っています。
Photo:Ikuo Kubota(owl)
Text:FORZA STYLE