「第一印象を高めたければ、スーツと髪型を見直すべし」とは、誰が言ったか定かではないが、このセオリーは結構重要。もちろん靴や時計、バックなどの小物類も大事だが、目と目が合って次に視線が行くのは、やはり髪と服。この2点を見定めた時点で、相手のイメージはなんとなく作られるしまう。
特に髪は重要だ。
男の場合、年齢を重ねるごとに深刻な髪悩みが現れやすい。しかし、カッコよさはもちろん、風格を保つ意味でも”ボリューム感やハリ感“、そして‟きちんと生えてます感“のある髪型をいつでも、どんな状況でもキープしたい。（もちろんできることなら「〇〇さんの髪型って素敵♡」と、さりげなく、世の女性たちから思われたい）
「最近オレ、薄くなってきたかな……」
と不安な諸君、まだ大丈夫！ 実はヘアスタイルを少し変えるだけで、やや頼りなくなってきた（かもしれない）髪をカバーすることは可能なのだ。同時に、マンネリ気味な髪型から脱出してイメチェンを図ることもできる。スタイリッシュに、できる男風に見せつつ、気になる箇所をカバー。これぞFORZA STYLEの目指す40男のヘアスタイル。
これから毎回、髪悩みを抱えたFORZA世代をカットで大変身させていく。BEFORE→AFTERはもちろん、自宅でのスタイリング法も紹介するのでぜひ参考にしてほしい。
【今回のお悩み】
「トップと生え際の髪質が細い反面、サイドは重く広がります。髪のためにシャンプーや食べ物にも気を配っていますが、カットで上手くカバーできますか？」（近藤三郎さん36歳・俳優）
カット前【FRONT】
カット前【SIDE／BACK】
カット後【FRONT】
カット後【SIDE／BACK】
【美容師のANSWER】
「トップは短くして毛束を強調、サイドはレイヤーで、後ろに向かって毛流れを出しましょう。均一なエアリー感が出て知的かつ色気のある髪になりますよ」（MAGNOLiAディレクター・DAISUKEさん）
映画やテレビ、舞台などで活躍する俳優の近藤さん、実は2010NPC（ナショナル・フィジーク・コミッティ）ミスターカリフォルニアコンテスト70kg級優勝、ボディビル日米親善大会ライト級にて複数回優勝という経歴を持っている。鍛え上げられた上半身が男らしい一方、最近は髪が細くなってきたと感じて密かに悩んでいるという。
髪が薄くなってきたと感じる男性は、髪を伸ばして全体のボリュームを出そうとしがちだが、実はこれは誤り。「細くホワッとしやすいトップは短く切り込むことで、根元からの立ち上がりを強くします。重くなりがちなサイドはレイヤーを入れて顔回りの髪となじませ、後ろに向かってすっきりスタイリングしやすいようにカットを」（MAGNOLiA・DAISUKEさん）。こうすることで、毛量バランスの悪かった髪に一体感が生まれ、サラッと優雅なショートスタイルに変身した。本人いわく、うねりやすい髪とのことだが、このカットデザインならクセが生かされ、まるでパーマスタイルのような自然なボリュームが生まれる。
スタイリング方法は？
① ドライするときは、分け目と反対方向に毛流れを作るように乾かす。こうすると反動で根元が立ち上がる。
② マットワックスを手のひらにのばし、①と反対方向に分け目を作りながら根元から逆立てるように塗布。
③ 前髪に立ち上がりをつけるため、根元を起こしながら温風→冷風の順にドライヤーをあてる。
④ トップとサイドの髪は、手ぐしで後ろに流すようにふんわり整える。
使用したスタイリング剤はこちら
マット＆ドライな仕上がりで一日中ふんわり軽いスタイルに。ドライワックス ８F 85g 1800円／デミ コスメテックス
この仕上がりには近藤さん自身も大満足。「やっぱり髪型が決まると、自分に自信が持てますよね」威風堂々とした立ち姿がそれをよく表している。舞台やテレビでのさらなる活躍に期待が持てそうだ。
ヘアを担当したのは…
MAGNOLiA・ディレクターDAISUKEさん
美容師でありながら顧客の7割が男性。美容業界誌でメンズカットの技術解説を披露するなど、メンズヘアのカリスマと呼ばれる。特にパーマデザインを得意とし、無造作感や浮遊感をドラマティックに操るその技は、どんな髪悩みでも一発で今どき感のあるイケメンヘアに変身させると業界でも話題。
MAGNOLiA青山店（マグノリア）東京都港区南青山４－２４－８ BF ☎03‐5774‐0170http://www.hairmake-magnolia.co.jp※DAISUKEさんの勤務は青山店と表参道店の2店舗になります。詳しくはホームページをご覧いただくか、電話にてお問い合わせ下さい。
【製品のお問い合わせ】
デミ コスメティクス
0120-68-7968
https://www.demi.nicca.co.jp
Photo：Riki Kashiwabara
Text : Sachiko Ozawa
Edit : Yukari Tachihara
