親しき仲にも「恥じらい」や「礼儀」を持って
秋晴れの爽やかな日がつづいておりますが、ダンナはいかがお過ごしでしょうか。
御機嫌よう、恋愛中毒JAZZシンガー「ぺぺ」ことRIKAPEPEです。
JAZZというのは、男女にまつわる恋愛のストーリーがほとんど。男と女の歌を扱うのですから、酸いも甘いも人より多めに気絶して参りました。この連載では、皆様からいただいた恋愛相談に対して、JAZZシンガー目線のユルっとしたアドバイスと共に、ちょっと元気が出るJAZZナンバーをご紹介してまいります。
さて、今回のイケナイ読者様からのご相談は、「妻を女性として見られない」という33歳の男性からのお悩みにお答えします。ダンナ!さっそくお便り拝見いたしましょう。
***
妻を愛していますが、最近女性として見れなくなってしまいました。
日頃から、妻のささいな助言が鬱陶しく感じてしまったり、正論を言われてしまうと、何も言い返せません。
妻に対して、女性というよりも母親的な感覚になってしまい、夜の営みも激減。
解決方法はありますか?
類は友を呼ぶさん 会社員 (33)
***
ご相談をいただきまして、ありがとうございます。今回はよく耳にするお悩みですので、多くのダンナ衆が頷かれたのではないでしょうか。
さて、その理由を紐解いてみましょう。
1、ロマンを追い求める夫
いきなりですが、男性の本質というのは、女の子のスカートめくりと同じなのです(気絶)。全部知ってしまうと、急に探求心が失せてしまう。そんな経験はありませんか?
また、夫にとって妻という存在は、人間である前に「理想の女」でいてほしいと思っている人が多いようです。親しき仲にも礼儀ありとは云いますが、「恥じらい」や「見せない部分」を持っておくということが、永い夫婦関係の中で意外と重要なのです。
2、現実に生きる妻
結婚して子供を産んで、駆け足で大人になるのは女性の方です。昔の女性にとって、結婚式で白無垢を着るというのは、「元の家の人間としては死にました」という覚悟の象徴だという一説があります。一度死んで生まれ変わって新しい家で生きていくという覚悟が必要ということですね(気絶)。
恋愛中は夢、結婚は現実。結婚生活というリアル世界では、女性はどんどん現実的になるのは当たり前のことで、何も悲観することはありません。むしろ、しっかり家庭のことを考えてくれて、心配してくれてありがとうと感謝すべきなのですよ。
【お答え】
ロマンを追い求める夫と、現実に生きる妻。
互いの本質を理解し、親しき仲にも「恥じらい」や「礼儀」を持って夫婦関係を育んでください。
さて、今回ご紹介するナンバーは、『Why don’t you do right』です。
奥様からの辛辣なひと言に、つい自分の母親を重ねてしまった事はありませんか? 良かれと思って言われる助言に、過敏に反応してしまうのはよくある事ですね。奥様もこんな風に豹変しませんように。反面教師として、このナンバーをお届けします。
類は友を呼ぶさんの幸せをお祈りいたします。では、次のナンバーでお会いしましょう。艶ュー。
■おすすめのJAZZソング
ペギー・リーのキュートな歌声に気&絶!
【一部 超訳】
1922年頃 貴方はお金持ちだったのに
今は女達に馬鹿にされて
何で他の男達みたいになれないの?
さっさと出かけて お金を持ってきてよ
ぼーっと座って
「何故だろう」なんて考えていないで
お金がなきゃ用無しよ
20年前にちゃんとしてたら
こんな風にあちこちに頭を下げなくて良かったのに
Photo:Yoshihiro Kamiya,Getty Images
Text:RIKAPEPE
Illustration:Eri Sakai