恋愛は、惚れた方が負けなんです
スイカズラの花が香る季節となりました。
御機嫌よう、恋愛中毒JAZZシンガー「ぺぺ」ことRIKAPEPEです。
JAZZというのは、男女にまつわる恋愛のストーリーがほとんど。男と女の歌を扱うのですから、酸いも甘いも人より多めに気絶して参りました。この連載では、ぺぺが毎回読者の皆様からいただいた恋愛相談に対して、JAZZシンガー目線のユルっとしたアドバイスと共に、ちょっと元気が出るJAZZナンバーをご紹介してまいります。
さて、今回のイケナイ読者様からのご相談は、「銀座のホステスに入れ込んでます」という34歳の男性からからのお悩みにお答えします。ダンナ!さっそくお便り拝見いたしましょう。
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実は、3年前に知り合った銀座のホステスに夢中で仕事が手につきません。
僕には付き合っている彼女もいるので、最近はそこまで頻繁に連絡を取らないようにしてますが、2、3年前は頻繁に休日に買い物・食事に行ったり、クリスマス当日にデートしたりしてました。
しかし、最近その女性に別の本命がいると知り、ショックを受け立ち直れませんでした。
自分が嫉妬していることも自覚してますが。ぺぺさんはどう思いますか?
お座敷名人 証券会社勤務(34)
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お座敷名人さん、ご相談を頂きましてありがとうございます。プロ相手に本気になってしまったという、名人とは到底思えないグズグズの案件。彼女持ちで、ホステスさんにもよそ見して、どうかお先真っ暗になりませんように。
さて、遊び事体を完全否定しているわけではありません。いいとこどりして、うまく遊ぼうというスケベ心が宜しくありませんよ。ペペ的には、遊びなのか本気なのか、はっきりしてよと申し上げたい。
遊びでしたらそれなりのルールは守っていただきたいし、本気だったら、それなりの筋通してもらいたいですね。
「恋愛は、惚れた方が負けなんです」
もう、この子が本命だと決めたのであれば、まずは惰性で付き合ってる彼女ともきちんと別れましょう。そして、銀座へ出向いて、「ママ。俺がこの子の面倒みるから」って、宣言してお引き取りになるのが筋でしょう。
そういう甲斐性と男気ある男性、めっきり減ってしまいましたね。ちょっぴり寂しいですけど、これも現実。
【お答え】
遊びだったら、ルールを守って上手に遊んで。
本気だったら、それなりの筋通してもらいたいですね。
さて、今回ご紹介するナンバーは、『Love is a losing game(恋は負け試合)』です。
曲中では、「恋の負け試合。それは、負けを認めながら持ち駒をかけ続けるしか無いの」と歌われています。愛は勝ち負けじゃないですけど、恋愛は多少駆け引きがありますね。
やはり惚れた方が負け。お座敷名人さんもこの曲を聴いて負けを認めて、改心してくださることをお祈り申し上げます。では、次のナンバーでお会いしましょう。艶ュー。
■おすすめのJAZZソング
エイミー・ワインハウスの歌声に気絶!
【和訳】
それはとても深いものよ。
手元の駒が無くなるまで、賭けてばっかりなんだから。
恋に落ちたら、手持ちの駒なんてすっかり無くなるのよ。
このゲームで勝とうなんて無茶よ。
神様だって笑ってる筈。
ねえ、もうそろそろゲームオーバー。
恋に落ちたら、もう負けるしかないの。
Photo:Yoshihiro Kamiya,Getty Images
Text:RIKAPEPE
Illustration:Eri Sakai