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SUVに飽きたら、やっぱりクーペ! 利便性よりかっこよさ、だね!

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躾けられたとんでもないパフォーマンスカーをサラッと乗りこなすLAスタイルがかっこいい!

気になります。気になるんです2ドアクーペが。世の中相変わらずSUVが売れていますが、90年代後半からずっとSUVを応援してきた分他人より先に飽きちゃったようです。もうたくさん乗り継ぎましたし。

で、2ドアクーペに火がつきました。SUVの揺り返しですかね。気がつけば愛車3台すべて2ドアになっていました。「利便性?」、関係ないです。4シーターもありますから。後席くんには少々ガマンしていただきますが、優先すべきはカッコ。とにかくクルマはスタイリングがキモ。かっこいいクーペは芸術品です。

ということで、新型レクサスRC−Fはいまのワタクシに大きくササりました。いかにも2ドアクーペといったフォルムもそうですし、走りもそうです。

ベースになっているのは昨年10月にリリースされた新型RCで、それに5リッターV8エンジンを搭載しています。そのため先代もそうでしたが、ものすごくマッチョに仕上がりました。なんたってこのサイズで最高出力477psですからね。V8をおさめるために膨らんだボンネット。タダモノではないオーラを醸し出します。

ただ走らせるとわかりますが、新型は従来車よりもしっかり躾けられていました。基本となるRC自体スポット溶接から見直され剛性アップが図られてますから、この子もかなりカッチリしています。そのためクルマの挙動はいかなる場面でも安定してドライバーの意のままに動かせます。今回試乗会場となったパームスプリングスではサーキット試乗が用意されていたので、それを強く感じました。激しいサーキット走行では荒々しさの中にジェントルさが隠されています。湧き上がるエンジンパワーとそれを制御するバランスの良さは格別です。

そして今回さらにニュースがあります。RC—Fをブラッシュアップしたモデルが追加されました。その名はRC−Fパフォーマンスパッケージ。アメリカでは“トラック・エディション”となるようですが、日本名は別に用意されました。

特徴は大掛かりな軽量化。カーボンボンネット、カーボンルーフ、それとリアウィングが目立ちます。そしてバネ下重量ではおよそ30キロ減となったカーボンブレーキ&専用ホイールが装着されます。このブレーキはすぐに熱エネルギーに変換することで高いブレーキ性能を稼ぎます。まさにガツン!と効く感じ。それとミシュランタイヤと共同開発の専用タイヤも見逃せません。横剛性を高めたというからまんまサーキット仕様ですね。

実際サーキット試乗でこのモデルも試しましたが、動きはレーシングカーでした。コーナリングでの粘りはすごく、横Gをがっつり押さえ込みます。リアデフがLSDを使った機械式なので、アクセルのオンオフに対しクイックに向きを変えるのがいいです。少し懐かしく慣れるのに時間が必要でしたが、慣れてしまえば楽しさしかありません。ただ少々テクも必要かなと。ドライブモードを“スポーツ+”にするとサーキットではいいのですが、街中では振動が激しくて乗ってられませんでした。まぁ、確信犯ですね。

そう考えると、その手前のRC−Fはいい塩梅。街中からサーキットまで広範囲でユーザーを楽しませます。街中では意外なほど乗り心地は快適でした。

インテリアはマイナーチェンジということで今回は大きく手は入っていません。ダッシュボード周りのデザインはそのままにデジタル機能をアップデートさせています。不服だったのは左足で踏み込むサイドブレーキ。ギィー!って感じ。これだけのパフォーマンスを持った高価なクルマですからね、電子式はともかく機械式であってもレバーの方がよかった。

といったのがパームスプリングスでのファーストインプレッション。カーガイの多いLA周辺で人気が出そうです。これだけのパフォーマンスカーをサラッと乗るのがLAスタイル。日本でもそんな乗り方できたらステキでしょう。油臭くなく乗りこなせたモン勝ちですね。

 


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