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エレガントなルックスで注目の的に!ベントレーコンバーチブルでスペインを疾走

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クーペとは別の魅力をたっぷり搭載した 英国的ジェントルマンズカーは古都がお似合い

英国的ジェントルマンを演出するならベントレーは欠かせない存在。あの世界的に有名なスパイ映画も、小説の一作目はベントレーでした……。

それはともかく、かなりかっこいいクルマが今年日本にも上陸します。それがこのコンチネンタルGTコンバーチブル。気品と風格を持ちながらスポーティさと遊び心を感じさせる、まさに百戦錬磨のオトナの男の相棒です。

試乗したのは今年2月の終わり。スペイン南部の街マラガ郊外のマルベッラクラブ・ホテルからセビリアのホテル・アルフォンソ13世までを走りました。コース設定はおよそ400キロ。それなりのグランドツーリングといえます。

その背景は、オープンカーは長く乗らないと性能がわからない!というのもありますが、“コンチネンタルGT”だから。要するに、「大陸をグランドツアラー(偉大な旅)するもの」なんですね。英国にとってヨーロッパは大陸ですから。

さて、コンチネンタルGTコンバーチブルですが、今回も従来型同様ファブリックのソフトトップで登場しました。開閉はスイッチひとつで時速50キロ以下であれば走行中も稼働できます。スムーズな動きはおよそ19秒。開けたときの開放感は素晴らしく、キャビンへ入り込む風もそれほど気になりません。特にリアシートを潰してしまいますが、折りたたみ式のウインドリフレクターを取り付ければ完璧。助手席のロングヘアーがホラー映画のように逆立つことはありません。レディがそんなことになっては英国的ジェントルマンにとってNGですから。

さらにいうと、シートヒーターやステアリングヒーターはもちろん、ヘッドレスト付け根から温風が出るネックウォーマーやヒーターアームレスト(センターコンソールの肘を置くところ)が備わります。なので、冬でも大丈夫。気が利いています。

で、このトップは閉めてもすごい。5層のファブリックとその間に詰め込まれた遮音材がまるでクーペのような静粛性を生み出します。閉めたまま走っているとコンバーチブルであったことを忘れてしまったほど。当然ですが、雨漏りの気配は微塵もないです。

では、コンバーチブルとクーペでは何が大きく違うかというと、スタイリングの印象が変わります。クーペは少し屋根が後ろまで伸びていますが、コンバーチブルのソフトトップはトランク前に収納スペースを確保する分クーペほど屋根が長くありません。試乗会場にいたデザイナーにその辺を問うと、「ボクはコンバーチブルの方のシルエットが好きだな」と。ワタクシも同意見。

それじゃ走りはクーペとどう違うかというと、ほとんどわかりません。もちろん、コンバーチブルは屋根のない分の剛性をフロアを中心に補強しています。そのためクーペよりも重くなっているのは事実です。ですが、400キロのグランドツーリングでそれを感じる場面はほとんどありません。高速道路のド級の加速も、ワインディングの軽快なハンドリングも凄すぎます。

というのも、冷静に考えればわかるように、6リッターW12気筒TSIツインターボエンジンはウルトラ級。なんたって最高出力は635ps&最大トルク900Nmですから、「出だしでちょっともたついて……」なんてのがあるわけない。どの速度域からもちょっとのアクセル開度でクルマは前に押し出されます。まぁ、そこがベントレーたる所以でもありますがね。

最後にこのクルマのもうひとつの魅力を付け加えると、コンバーチブルはこのエレガントで高級過ぎる内装を周囲の人にアピールできます。屋根を開けて停めていたときの注目度はすごいことになっていました。つまり、その部分で自分がコーディネイトしたインテリアを見せ、センスの良さを褒めていただけるんです。クルマ好き同士もそうですが、クルマにそれほど興味のない女性とも話が弾みそうですね。当然、センス良く仕上がっていることが前提ですが。

といったのがスペインでのコンチネンタルGTコンバーチブルとのファーストコンタクト。このクルマはセビリアの古都としての情緒深さがよく似合います。日本だと京都あたりがいいかもですね。東京からグランドツーリングに出かけたいものです。



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