FASHION ― 赤峰塾!間違いだらけの洋服選び

ドクトルと若菜さおり社長が提唱「ドレスコードありきのクールビズ」

2019.6.26 2019.6.26
2019.6.26
ジェントルマン道を極めるドクトル赤峰とファッション界のレジェンドたちが、イマドキファッションの風潮やヤワな着こなし、ガッカリスタイルなどをスパッと一刀両断! 男として、あるいは女として、「清く、正しく、美しく」生きるために必要な服装術や、服を着ることの意味・意義をストレートに語り尽くします。

2021年に創業50周年を迎える、ライトアップショッピングクラブ

こんにちは、赤峰幸生です。
今回登場していただく若菜さおりさんが執行役員社長を務めるライトアップショッピングクラブは2021年に創業50周年を迎え、若菜さんが公私ともに好きなイタリアのファッションブランドともまた縁を強固にするそうです。

男性向きのカタログでは『BOGARD(ボガード)』を出されていて、私が手がけるグレンオーヴァーを始め、インコテックスやオロビアンコ、日本のブランドではサージュデクレなどを掲載。最新号vol.102では、「暑夏の服装術」や「初夏の行楽ウェア」などを特集しています。


メンズカタログ『ボガード』掲載「グレンオーヴァー」リネン混ワッシャー・オーバーシャツ2万5920円(右ページ)
1982年に誕生し、世界の名店にも名を馳せた「グレンオーヴァー」。90年代にその歴史は途絶えるものの、2018年にライトアップショッピングクラブでもオリジナル商品の販売を開始。ヨーロッパ有名メゾンでも使われている、日本の特殊技術を用いたリネン混ワッシャー生地を採用し、大人のカジュアルシーンにこだわりを添えてくれる。
日本のビジネススタイルで気になることを語り合う

赤峰 若菜さんの会社は西新宿にあって、まさにビジネスマンの街ですが、彼らの着こなしを見て気になる点はありますか。

若菜 まず私は「スーツなのに素足」が嫌いです。ジャケパンならまだ素足は許せるんですが、革靴なのにシューズインソックスがチラッと見えているのもダメですね。

赤峰 最近の百貨店のスーツ売り場の販売員はほとんどそうですよ(笑)。

若菜 本当にそうですね。とても気になります。パンツのレングスとソックス・靴のこなし方が分からないならやめた方がいいです。とても着こなしを気にしている風な人なのに、足元が「それ?」って思うと、とてももったいないなと思いますね。

赤峰 まさに「流行りもの、みんなで着れば怖くない」が連鎖していますね。ピッティ・ウオモの会場前で、スナップを撮られるのを待っているコスプレ連中も、みんなでいるから違和感がない。

若菜 「スーツを着ていればいいや族」にはもうちょっと気を配ってほしいです。生地がすり減ってテカテカしていたり、パンツのクリースがなかったり、靴の踵がすり減っていたり、悲しくなってしまいます。


ライトアップショッピングクラブ執行役員社長の若菜さおりさん
「ねばならぬ」が先に来ているクールビズの間違い

赤峰 今の時季のクールビズはどう思いますか。

若菜 着こなしは、「分かった上で崩している人」と「分からずに崩れている人」は見てわかります。装いに「自分のものにしきれていない感」がにじみ出ていると残念ですね。クールビズもまず意識から変えていかないと……。

赤峰 日本人はとかく「ビズ」という言葉が好きだからね(笑)。クールビズではなく、僕は「クールドレススタイル」を提唱しています。

若菜 クールビズは、ジャケットを脱ぐ、ネクタイを外すという「ねばならぬ」が先にあって、なぜそうなっているのか、見る人がどう思うかは、完全に忘れ去られています。ビジネスマンには「自分の目で判断すること」を考えてほしいですね。

赤峰 「オフィスの温度設定が28度で、省エネが必要だからネクタイを外す」という理屈に疑いをもってほしいですよ。


メンズカタログ『ボガード』掲載「サージュデクレ」タイプライター・ライトジャケット3万2400円(左ページ)
デザイナー千田仁寿氏が手がける「サージュデクレ」のライトアップショッピングクラブ社限定人気シリーズから、タイプライタークロスを用いた定番人気シリーズのジャケットが誕生。ヴィンテージ感あるテクスチャーやステッチのディテールは「サージュデクレ」ならでは。
ドクトル赤峰曰く、「着手(きて)八分、そして洋服二分」

赤峰 若菜さんから見て、「男性がおしゃれになるコツ」とは何でしょうか。

若菜 赤峰さんの着こなしを見てわかるように、自分の気持ちが落ち着く色や、好きなものをちゃんと持っていると自分も楽になります。誰もが冒険できるわけではありませんが、たとえばいつものスーツスタイルに「チーフを挿す」など自分の個性を出していくのも大事だと思いますね。

赤峰 確かに、「いい調子で着ることができた日」は、心持ちも軽いですね。

若菜 20代、30代は、どんどん失敗して怒られて、恥をかくことも大事ですね。仕事もそうですが、失敗しないと勉強しません。40代、50代は、自分の先の10年を見据えた着こなし、「10年後はこうありたい、10年後も着ている」服を選ぶこともポイントです。

赤峰 若菜さんのおっしゃる通り、「着手(きて)八分」なんです。どういう気持ちで着るかによってその服の良し悪しが出る。「洋服は二分」なんですよ。

若菜 年齢を重ねるにつれ、自分の好きなスタイルを極めてほしいですね。


メンズカタログ『ボガード』掲載「インコテックス」ガーメントダイ・ストレッチカラーデニムパンツ/SKY3万6720円(右ページ)
欧州屈指のパンツ専門ブランド「インコテックス」。独特な色出しとクラシコ仕込みのシルエットメイクは秀逸。
男のおしゃれ心はいくつになっても続いていく

赤峰 御社のメンズカタログ『BOGARD(ボガード)』も好調のようですね。

若菜 ありがとうございます。ボガードは、FORZA世代の上の50代~60代前半の会社員や自営業の方のためのカタログで、グレンオーヴァーも掲載しています。

赤峰 ありがとうございます。若菜さんはこのシニア世代をどう見ていますか。

若菜 若い頃はアイビーなどの洗礼を受けて、アウトドアが流行るなど、世代的な価値観がしっかりありますね。着こなしでは、軽さや楽さを求めながら、きちんと見えて、ブランド力もあり、手が届くプライスをお求めです。

赤峰 この世代の男性は保守的で、店頭で「オシャレなものを着たい」とはなかなか言えないので、カタログはとても便利です。イタリアにもシニアをターゲットにしたブランドは多いですよ。

若菜 お客様が望まれるのは、「おしゃれをしたい」以上に、「洋服を褒められたときに蘊蓄を語れる=スペック買い」だと考えています。

赤峰 蕎麦屋や鰻屋でやたらと語りたがるのと同じだね(笑)、僕は得意じゃないんだけど。

若菜 どこの誰が作ったとか、素材やディテールの意味など、商品のストーリーはとても大事ですね。

赤峰 若い人はブランドでOKだけど、「価値」を着たい男はいくつになってもオシャレをしたいものです。

 

ライトアップショッピングクラブ
https://www.lusc.jp/

メンズカタログ『BOGARD』オンラインカタログ
https://dpm.lusc.jp/weblish/lusc/VS149261/pinfreevue_nn.shtml

オンラインカタログ一覧
https://www.lusc.jp/dpm/

 

「ドクトル質問箱」では、赤峰さんへの質問をお待ちしています。こちらforzastyle.web@gmail.comまで質問をお送りください。

ジャパン・ジャントルマンズ・ラウンジ
http://j-gentlemanslounge.com

Photo:Riki Kashiwabara
Writer:Makoto Kajii

Author profile

梶井 誠
梶井 誠
Kajii Makoto

今はなき講談社のメンズファッション雑誌『Checkmate(チェックメイト)』編集部のファッション班を経てフリーランス。セレクトショップのカタログやメンズ雑誌のファッションページの取材・原稿を担当。SKE48箱推し、フィロのス・奥津マリリ推し、ジュビロ磐田サポーター。1961年福井県出身。

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赤峰幸生

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