第281回ジャケパンコーデに足すべき防寒アイテムとは
真冬のジャケパンコーデで、一番大変なのはやはり防寒問題。オーバーコートを着ていても、シャツにジャケットだけでは、キンキンに冷えた外を歩くのはかなりキツイですよね。とは言え、重ね着しすぎて着膨れて見えるのはスマートじゃないし、何よりドレッシーに欠けてしまう。そこで今回は、真冬でも耐え得るジャケパンコーデ方法を着こなしの天才、モデルのヨハネス・ヒューブルに学びたいと思います。
美しいグリーンのジャケットにサックスブルーのシャツを合わせ、今期大注目のグレンチェック柄のチェスターフィールドコートを纏ったヨハネス・ヒューブル。トレンドとベーシックを巧みにMIXし、クラシックをモダンに見せるコンサバな着こなしは、やはり天下一品です。
この着こなしで注目すべき防寒対策は、シャツの下に着込んだタートルネックのニットとシルク製のストール。基本的に、シャツは下着なので下に何も着ないのが一般的ですが、一枚ニットをかますだけで保温性がズバ抜けて上がります。目立たないように、肌に近い色合いを選び、シャツの襟の高さにタートルネックの高さを揃えているのがポイント。こうすることで、ジャケパンスタイルのドレッシーさを損ねないように、気をつけているのが一目でわかります。シルク製のストールは、華やかさを演出できるだけでなく、実は保温性もあるため真冬のジャケパンコーデにはかなり役立つアイテム。1つプラスするだけで、体感温度が変わるのでぜひ試して見てください。
これだけアイテムや色を足しながら、全体をスッキリと纏めてしまうのがヨハネス・ヒューブルの凄いところ。今回もミラノで2度会うことができましたが、本当に心底お洒落が好きなんだなぁ。というのが伝わって来ました。彼もきっと、沢山のトライアンドエラーを繰り返して、今の自分のスタイルが出来上がったはず。コーデのバランス感覚やセンスは、数多くトライすることで磨かれるものなので、ぜひ沢山チャレンジしましょうね!
Text:Satoshi Nakamoto