走りやすいフォーマルなミドルサルーン。これぞ賢者の選択だ!
レクサスのラインナップのなかでも、日本で発売されていないモデルがあります。それが今回、フルモデルチェンジを果たすレクサスESです。
メルセデスのラインナップに例えるならEクラス、BMWなら5シリーズ、アウディならA6に相当するモデルですが、ハッキリいって現行モデルは役不足。ライバルとはなり得ませんでした。
というのも、ESの起源はそもそも1989年の同ブランドの立ち上げに当たり、ラインナップのタマ数を増やすために、既存のモデルをベースに新たなスキンを与え開発した量販モデル。
上海モーターショーでワールドプレミアを迎えた第7世代の新型ESは、フラッグシップセダンのLSやクーペのLC同様に、完全な新世代モデルとして誕生しました。

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開発陣もチーフエンジニアに榊原康裕さん、チーフ・テスト・ドライバーに伊藤好章さんといったTAKUMI級を据えるなど、前出のフラッグシップモデル並に白紙状態から開発された力作。つまり、新型ESは根本から生い立ちが違うのです。
新型ESのパワートレインは、2.5リッター直列4気筒エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドの「ES300h」、3.5リッターV6エンジンを搭載した「ES350」がおそらく日本仕様として導入されます(他にES200、ES250といったモデルも海外向けに存在します)。
ボディサイズ(海外仕様)は、全長4975×全幅1865×全高1445mmで、ホイールベースが2870mm。日本仕様の正式なスペックは未公表ですが、全長5m未満というサイズは、日本の道路事情を考えれば実際に使いやすく、また、ある程度クラス感を訴求するにも好都合です。
新型ESの登場でGSが廃止されるという情報があります。もし、ちょっとマッシブなスタイルの走りのセダンが欲しければ早めに抑えておく必要があります。新型ESは基本的にFFであり、FRのGSとは機構的に異なるからです。
新世代レクサスを象徴するエクステリアやインテリア、先進的安全装備やインフォテイメントシステムは、やはりニューモデルに軍配が上がります。

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最新のラインナップ同様に、スポーティなルックスの「Fスポーツ」も用意される新型ES。日本と同じ左側通行の英国では、2018年9月からガソリンエンジン搭載車の発売を開始。12月にはハイブリッドが投入されるそうです。

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日本市場の正式発表が待ち遠しい限りです。





































Text:Seiichi Norishige
レクサス
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■LEXUS NEW ES