北米ラグジュアリー対決の行方2018
北米自動車産業の中心地デトロイトは通称モーター・タウンと呼ばれます。音楽好きの方ならご存知でしょうが、レコード・レーベルのモータウンはこのモーターとタウンを組み合わせた造語。EV化の波は避けられませんが、今後も情報発信地として機能し続けることと思われます。
2018年1月14日(日)~16日(火)のデトロイトモーターショー(プレスデー)では様々な情報がもたらされますが、やはり注目したいのは我らが日の丸メーカーのレクサスです。
北米が最大のマーケットである同ブランドにとってココは譲れない主戦場。そして、2018年開催の目玉はコンセプトカーの「Lexus LF-1 Limitless」です。

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ワールドプレミア前なので車両はチラ見せ程度ですが、なんとなく気絶級のオーラがプンプン漂ってきます。南カリフォルニアに拠点を置く「Calty Design Research, Inc.」がデザインを担当したそうですが、プレスリリースによれば「新しいラグジュアリーの方向性を表現したフラッグシップ・クロスオーバーです」とのこと。期待が高まります。
米国の総合情報サービス会社であるBloombergによれば、レクサスは2017年7月、8月とメルセデスやBMWを抑えトップに位置していたものの9月に急降下。メルセデスに3000台近く水を開けられたようです。さらにBMWにも抜かれ3番手に甘んじました。ちなみに安定の4番手は波のないアウディ。
しかし、考えて見ればドイツ御三家はフルラインナップです。販売台数で競うにはレクサスはまだまだタマ数が足りません。戦略的に未知数な部分もあり、そう悲観することではないのかも知れません。
フラッグシップであるラグジュアリーセダンのLS、クーペのLCは新世代レクサスの象徴ですが、ボリュームゾーンであるSUVはこれから世代交代の時期を迎えます。

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日本を例に直近のニュースをお伝えすれば、2017年12月07日のRX450hL(7人乗りを追加)、2017年09月14日にNXをマイナーチェンジ。このカテゴリーのフラッグシップであるLXは2017年08月03日に一部改良を実行。SUVに関して言えばこの1年、ジミなニュースが続きました。

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期待を込めて敢えて苦言を呈するならSNSの活用方法です。2018年1月某日のYouTube公式チャンネルのチャンネル登録者数は、Mercedes-Benz USA (224,856人)、Audi USA(193,169人)、BMW USA (165,110 人)、LexusVehicles(70,471人)、Lexus International(53,816人)という順番に。
単純に数字で割り切れるものでもありませんし、それが販売量に直結するものでもないでしょうが、アメイジングなレクサスのCFを除けば車両コンテンツのPVが低すぎます。

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2018年を飛躍の年にできるのか。レクサスの今後を占う意味でも「Lexus LF-1 Limitless」は注目のコンセプトカーなのです。
なお、プレスカンファレンスの模様は特設サイトのライブストリーミングでご覧になれます。お時間が合えば是非ともご覧ください。「LEXUS SHOWCASE | DETROIT 2018」





Text:Seiichi Norishige
レクサス
0800-500-5577(レクサスインフォメーションデスク)
■2018 Lexus RX 350L Unveiling