春夏に着るブラウンは、立体感のある明るめを選ぶ
ジャケットスタイルで変化をつけるなら、いつものネイビーよりもこなれた印象のブラウンを選ぶのもおすすめです。編集長・干場は茶色を自身のコーディネートに欠かせない色として「干場8色」にも選定。ブラウンは靴など小物で取り入れると良いとしていますが、今季はこちらをご覧いただいても分かるようにジャケットでもブラウンを取り入れています。
今季ブラウンを取り入れるべき理由と選びのポイントをこう語ります。「ジャケットの定番色はネイビーやブルーなどの寒色系ですが、もう少し違ったニュアンスを作れる色として今季注目されているのが、少し明るめのブラウンカラー“明茶”。ベタッとした単色のブラウンではなく、白が少し入ることによって生地に立体感が生まれているものを選ぶのがポイント。グレーのパンツはもちろん、白やネイビーなど、意外とコーディネートの幅が広く、汎用性も高いので一着持っていると便利ですよ」。
編集長・干場のセレクト基準をクリアした、春夏にこそ着たい明るめブラウンのジャケットを厳選してご紹介します。
まず買うなら着心地抜群のジャージーな“明茶”を!

イタリアの感性を生かした新鮮なカラーリングと洗練されたスタイリングで、大人が着られるラグジュアリー・カジュアルを提案するイレヴンティの一着。人気の高い鹿の子ジャケットの新作として、リネン素材のジャージー生地を採用したモデルが初登場しました。ドライタッチで清涼感のあるリネンならではの素材感と、夏まで着られる軽さが特徴です。
メランジ調にすることで柔らかな表情を持つこちらは、ブラウンのグラデーションでまとめるコーディネートもおすすめです。
昨年の人気モデルがより軽快かつ美シルエットに進化!

独自のヴィンテージ調のコレクションを、日本人の体型を知り尽くしたパターンとサイジングで展開するラルディーニ。昨年からの売れ筋であるダブルブレストのジャケットを、芯地と裏地を省いて軽量化したモデルが登場しました。ヨークの代わりに背中に横ダーツを入れることで美しいシルエットを実現。さらに、ラウンドにカットしたフロント部分と浅めの打ち合わせによって、前を開けて着てもシングルジャケットのようにすっきりと着こなせます。リネンコットン素材のカルゼ生地はコットンの爽やかさとリネンのリラックス感を兼ね備え、これからの季節に最適。今季トレンドのベージュ系のグラーデーションコーディネートでも活躍する一着です。
アップデートしたパターンによる最旬のシルエット

毎シーズン細かな修正を加えてアップデートするビームスオリジナルのパターンを使用して作られたブリッラ ペル イル グストの“明茶”ジャケット。こちらはイタリアの老舗生地メーカー「グアベロ」の生地を採用。シルク混ウールの上品でしなやかな素材感でビジネススタイルにもしっかり対応します。柔らかな肩まわりと男性らしさを感じさせる胸のボリューム感は、リングヂャケットの縫製によるもので抜群の安定感を誇ります。
高級感のある素材感と楽な着心地を見事に両立!

人気が定着しつつあるジャージージャケットに、改めて高級感とシルエットの美しさというこだわりを込めたフランコ・プリンツィバァリー。シルエットの補形性を保つためにラッセル編みの鹿の子地を採用しています。ちなみに、ラッセル織機は生産性が劣るという理由で最近は数が減っているという希少な織機。麻の毛羽立ちを解消するためにシルケット加工とガス焼きの工程を施して表面をクリアにして高級感を出した仕上げにも注目です。
グレンチェック柄に涼しげなブルーのペーンをオン

肩やボディに使用する芯地を入れずアンライニング仕様にすることで軽やかさを出しながら、コットンリネン素材で夏でも着やすく仕上げたカジュアルな一着。英国の伝統的なグレンチェックに夏らしいブルーのペーンを入れることで、ぐっと爽やかな印象に。休日だけでなく、ジャケパンのカジュアルなビズスタイルにも着られる、汎用性の高いチェックジャケットです。
カジュアルになりすぎない明茶をお探しならこちら!

トゥモローランドのドレスクロージングラインである「トゥモローランド ピルグリム」からは、上質なカシミアシルクを使用した端正な一着をピックアップ。カシミアシルクのなめらかな風合いが、軽さと品の良さを強調してくれます。また、平織の生地をアンコン仕立てのパターンで仕上げることで、着用時の高い可動性を実現。ストレスのない着心地と上品な見た目を両立させた、ビジネススタイルにうってつけの“明茶”ジャケットです。
Photograph:Ryo Toyoda
Styling:Takahisa Igarashi
Hair & Make-up:Ryohei Katsuma(masculin)
Model:Masaya(HEADS)
Edit:Takuya Kikuchi