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BUSINESS 東京独身レポート

Vol.11 恋多き【行動派IT女子】
父の死と失恋傷心旅行が人生の転機

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アジア地域を飛び回る、恋多き女

「アジアにある、注目されるべきクリエイティブな技術や才能を世の中に広めたい」。フリーランスでPR・ライターとして活躍しながら、ASEAN地域の映画づくりや、アジアのクリエイターを繋ぐコミュニティー作りなど、多岐に渡り活躍するこの女性、石根友理恵さん(28)。

日本から見ると発展途上に見えるASEAN地域。この地域における、レベルの高い技術や才能に気づいたキッカケは、なんと失恋の末の「おひとりさま傷心旅行」だったという。

神戸大学卒業後、サイバーエージェントに新卒入社。多くの者が憧れる大企業を飛び出し、株式会社ワンオブゼムに転職。その後、現在ではフリーランスでとして活躍する、バイタリティ溢れる石根さんの生き方に迫る。

西内:石根さんとは大阪のサイバーエージェントさんのインターンで出会って以来、5年振りくらいですよね。よろしくお願いします。

石根:よろしくお願いします。あの後サイバーエージェントに就職して、転職して、フリーランスになって...。この5年間は本当に濃厚でした(笑)。

「ストーリーテーラー」を名乗るIT女子

西内:石根さんの動向を見ると、クラウドファンディングをしたり、執筆活動をされていたりして、すごく「やり手」というイメージがあります。大学生の頃から「ただものではない女性」というイメージがありましたが、今でもその凄さは健在ですね。

石根:いえ、とんでもないです、恐縮です。自分の役割でいうと、「ストーリーテラー」と名乗っています(笑)。私には、日本を含むアジア地域の、注目されるべき技術や才能、またその人の人生ストーリーを世の中にきちんと伝えたいという目標があるんです。その手段として、宣伝・PRやライターを行っています。

西内:なるほど、その人の人生のストーリーを伝えるからこそ「ストーリーテラー」なんですね。

石根:はい。具体的には、国内では、「イノベーション」をテーマとして、革新的なものづくりやカルチャーメイクに取り組む組織・人に焦点をあて、PR・執筆活動をしています。国外でいうと、ASEAN地域とのコンテンツ作り、その他にも、ASEAN地域を中心としたプロジェクトを進めています。今年はASEAN地域を行き来する年ですね。ASEANだと奥地に入って、どこにいるかわからない事があるので(笑)...どこにいてもパソコン一つあればある程度は進めることが出来る今の仕事は、自分にとても合っているなと思っています。

西内:石根さんが、それほどまでに色々な技術や才能を世の中に広めたいと思うようになったキッカケは何なのでしょう?

夢を持ったキッカケは、父の死

石根:キッカケは、「身近な人の死」なんです。もともと私は、大学生の頃からいわゆるバックパッカーで、様々な途上国の状況を見て、「発展途上国の役に立つような仕事がしたい!」という考えを抱いていたんですね。それで、その地域により早いアプロ−チができるであろうインターネットを学ぼうと、IT業界に飛び込んだわけなんですが、自分の力不足を大いに知りました。そして、自分で様々な言い訳をして、学生のころ描いてた世界や夢に蓋をしていたんですね。そんなある日、父親が急死したんです。本当に何の前ぶれもなく、突然でした。父の死によって、「人は突然いなくなる。突然に死んでしまうんだ。そして自分も明日死ぬかもしれないんだ」ということを実感したんです。その時に改めて自分の人生を振り返り、自分が描く理想のあり方に近づこうと決意しました。

西内:そうだったんですね。あまりにも身近な人の死がキッカケだったんですね…。

石根:そうなんです。父に関しては、大学生の頃から仲が悪くて、ほとんど話もしませんでした。でも、家族って結局ルーツなんですよね。自分も大人になるにつれ、「いつか父親との関係を修復したい。修復できなくてもいいから、せめてお酒を飲みながら喧嘩したい」と思っていた矢先に亡くなってしまって。やっと父と向き合いたいと思っていた中での突然の死だったので、受け入れることができませんでした。後悔に後悔を重ねる日々の中で学んだのは、「他人や、過去は変えられない。変えられるのは、自分と未来だけだ」ということだったんです。

西内:確かに、本当にその通りですよね。分かっていながらクヨクヨしてしまうこともありますが、大切な方の死別を乗り越えそう思うことができたのは本当に凄いことですね。

石根:「変えられるのは自分と未来だけ」。そう吹っ切れた瞬間に、独立を決意しました。自分の人生に、自分で責任をもって未来を変えたいと思ったんですよね。それが26歳のときで「27歳でに独立する」と決めたのを覚えています。ほどなくして、ちょうど27歳の誕生日の前後にワンオブゼムを辞めて独立し、今にいたります。それにしても、西内さんも編集者・ライターのお仕事をされていますが、本当にこの仕事って面白いと思いませんか?

西内:確かに楽しいですけど、石根さんはどのような点に素晴らしさを感じるんですか?

⇒編集者・ライターの魅力とは!?
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