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距離感を間違えてるイタい人になってませんか?

「この人、やたら距離近いな……」「いつも近寄ってこないけど、嫌われているのかな?」人との距離感で悩んだこと、ありませんか? 社会で人付き合いをしていく上でとても大切なその距離感は、パーソナルスペースが関係しています。近すぎたり、遠かったり……。正しい距離感ってなかなか難しいですよね。

今回はそのパーソナルスペースについて全てをご説明します。これであなたも人付き合いがスムーズになったり、恋愛が発展したりするかも?! しれませんよ!

目次

パーソナルスペースとは?

相手との関係により変わるパーソナルスペースの広さ

 >Level.1 公衆距離:3.5m以上

 >Level.2 社会距離:1.2m~3.5m

 >Level.3 固体距離:45cm~1.2m

 >Level.4 密接距離:0cm~45cm

男女で違うパーソナルスペースの広さ

パーソナルスペースが狭い人の特徴・心理

 >社交的である

 >外に関心が向いている

 >自分に自信がある

 >客観的な視点を持っている

 >他人にベッタリされるのを好む

パーソナルスペースが広い人の特徴・心理

 >慎重である

 >内(自分)に関心が向いている

 >自信に欠けている

 >人見知りである

 >孤独が苦痛でなく、単独行動が好きである

恋愛テクニックとしてパーソナルスペースを有効活用すべし

 ◆グラステクニック◆

 ◆距離を狭めるには◆

パーソナルスペースを理解し、心地よい関係へ

パーソナルスペースとは?

パーソナルスペース(Peasonal space)とは、他者が自分に近づくことを許せる限界の範囲、つまり心理的な縄張りのことです。人が自分の周りに見えない空間として持ち運んでいる事から「ポータブルテリトリー(Portable-Territory)」つまり「携帯される縄張り」とも呼ばれることがあります。対人距離、とも言いますね。縄張りですから、誰かがこれより内側に侵入してくると(つまりそれほど近づいてくると)、人は不快に感じたり落ち着かない気持ちになります。防衛本能が働いている状態になるのです。

例えば、電車に乗って空いている席に座るとき。空席が多いのにも関わらず、既に座っている人の隣に座ろうと思いますか? 普通であれば、一番端か、両側が空席のところに座りますよね。また逆に、ガラガラの車内なのに乗ってきた人がまっすぐ自分の真横に座ってきたらどう思いますか? なんでこの人隣に来るの? と不審に思い、それから不快感を覚えるのではないでしょうか。何らかの理由で自分を意識して近寄って来たのではないか……と勘ぐりたくもなります。

また、少し混んでいるエレベーターに乗っているとき。何となく、表示される階数を見つめていた経験はありませんか? これは、本来侵入されたくない領域を他者に犯されているため感じている不快感を、別のものに集中することで緩和させているのです。

このように、人は無意識のうちに他者との一定の距離を保ち、またある程度の距離があることが当然という意識が根底にあります。

相手との関係により変わるパーソナルスペースの広さ

このパーソナルスペース、ただの礼儀やマナー、社会人としての常識という意味だけでその広さが決まるのではありません。接している相手との関係性・心理的な親密度によってその広さが変わってきます。丸っきりの赤の他人が近くに来ると前述のように嫌悪感を抱いてしまいますが、逆に親しい相手や好意を寄せている相手であれば、気にせず受け入れることができ、むしろ安らぎを感じることもあります。

アメリカの文化人類学者、エドワード・T・ホールは、人のパーソナルスペースを相手との関係をふまえて4つのゾーンに分類しました。あなたもぜひ自分のパーソナルスペースの取り方がTPOに合っているか、診断してみてください。

Level.1 公衆距離:3.5m以上

講演会や公式な場で、話す側と聞く側との間に必要とされる広さです。自分と相手との関係が『個人的な関係』ではない『公的な関係』である時に用いられます。また、一般の人が社会的な要職・地位にある人と正式な会合・イベントで面会するような場合に取られるかしこまった距離です。

Level.2 社会距離:1.2m~3.5m

あらたまった場や業務上で上司と接するときにとられる広さです。声は届きますが、相手に失礼が無いように、手を伸ばしても相手に触れることができない、安心できる距離ですね。大きな机越しの商談などがいい例です。

Level.3 固体距離:45cm~1.2m

二人が共に手を伸ばせば相手に届く広さです。友人や会社の同僚など親しい人であればここまで入っても不快になりません。レストランやカフェでテーブル越しに話すくらいの距離です。お互いの表情が読み取れる距離感でありながら、両方が歩み寄ることで初めて手を触れ合える距離であることがポイントです。

Level.4 密接距離:0cm~45cm

手を伸ばさなくともボディータッチができる広さです。顔がとても近い位置にあり、キスやハグが容易にできます。家族や恋人など、親しい人がこの距離にいることは許されますが、それ以外の人がこの距離に近づくとハッキリと不快に感じます。

子供はパーソナルスペースが狭いですよね? 仲良くなると公共の場でもすぐにひっつく様をよく目にします。18歳以下では年齢が低くなればなるほど狭くなります。これは、人との距離感がどれくらいであるべきかという感覚をまだ理解しておらず、心が動くままに興味がある方へ近づいていくからです。

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一般的に、私たちはこの距離感に対する感覚を無意識のものとして身につけています。(※発達障害のある方は距離感の掴み方が苦手です。)ですから、それほど親しくないと思っていた相手が突然密接距離に入ってきたら、思わず退いてしまう、無意識のうちに後ずさって距離を確保してしまう、ということがあります。また、ただ親密度が低いというだけではなく、有名人や社会的地位の高い人が相手だと、その人への敬意から近い距離を畏れ多く感じて広めに距離をとろうとすることもあります。そして逆に、恋人から「一緒にいても寂しく感じる」なんて言われたことはありませんか? これは、先ほどの例とは逆のパターンです。相手が親密さを感じる空間に、あなたが入っていないため、相手に寂しさを感じさせてしまっているということです。

この距離感は、文化差・男女差・おかれている状況によっても変わってきます。一般に、ハグやキスなどスキンシップが挨拶のようなものである欧米人は、日本人よりもパーソナルスペースが狭いことが多いですし、男女でもその差は大きくあるとされています。また、精神的に負担がかかりすぎてしまい周りを拒絶するような否定的な心情になってしまうと、パーソナルスペースはとても狭くなってしまいます。誰に対しても心を閉ざしてしまえば、4つの心理的距離帯は意味をなさず、家族や恋人であっても近づかれることを恐れてしまうこともあります。

男女で違うパーソナルスペースの広さ

一般的に、男性の方が女性よりパーソナルスペースが狭いと言われていますが、実はそれ以前に、男性と女性は、その人を取り巻くパーソナルスペースの形がそもそも違うとされています。

男性は、前の半径が長くて後ろの半径が短い、細長い楕円型をしており、これは視界に入る正面が特に広いということです。男性がこのように一定でない形をしているのに対し、女性のパーソナルスペースの形は半径が前後左右一定の円です。男性と女性でパーソナルスペースを重ねて考えた時、男性だけのパーソナルスペースの範囲内である部分が多いため、女性からすると気にならない距離に近づいたとき、男性からすると密接距離に感じてしまい、男性側はその人と親密になったと勘違いしてしまうケースが起きたりします。

女性のパーソナルスペースが狭いということは、不快に感じる範囲が男性よりも少ないということではありますが、誰彼かまわずいくらでも近くまで来られてもイヤじゃない、というわけではありませんので、ご注意を。



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