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パーソナルスペースが狭い人の特徴・心理

パーソナルスペースの広さは、相手との関係性や性差だけではなく、その人の暮らしぶりや人柄も大いに影響しています。その広さから、相手の性格を理解することができる場合もあります。

まず、パーソナルスペースが狭い=人に近寄られることに抵抗感があまりない人の特徴をみてみましょう。他者と積極的に関わろうとするタイプの人にその傾向があります。

>社交的である

人と触れ合うことが好きな人や常に大勢の中心にいることが好きな人は、友人が増えやすいため交友関係が広くなります。そのような人は多くの人と接する機会があるため、他人と密接に関わることに慣れ、抵抗感が少なくなります。そして、他者との距離の取り方を学ぶ機会が多く、人と余裕をもってコミュニケーションを図ることができるので、人に対して余裕が生まれ、より近い距離まで他者が来ても平気になります。初対面の人に苦手意識を持ちにくく、するっと相手に近づいて心の距離をも縮めることができます。

幅広い付き合いができる一方で、内向的な人との相性がよくない面もあります。自分は平気だからといって相手のスペースに侵入してしまい、相手から敬遠されてしまうこともあります。

>外に関心が向いている

好奇心旺盛で何事にも積極的な人は、より多くの友人をつくりたいと思っていたり、新しい環境を望んでいたり、知らない土地に旅行してみたいと思っていることが多いですね。このタイプは、未知の環境を望んでいるため、他人が自分に近づいてきてもあまり拒否感を覚えることがありません。アウトドアな趣味を持っていたり、たくさんの人と交流することが好きな人に多いタイプです。

>自分に自信を持っている

自分の発言や行動に自信を持っている人は、他者との距離を極端に広くとらなくても安心できます。ですので、他者に対してより積極的になります。上記と同じ理由から、パーソナルスペースが狭くなります。

>客観的な視点を持っている

客観的な視点で物事をとらえられる人は、最初から広くパーソナルスペースをとらなくても安心できることが多いです。そのような人は、相手との距離の取り方のコツをわかっており、相手に合わせて距離の取り方を無理なく変えられるため、多くの人にとって居心地のいい人物になることができます。

>他人とベッタリするのを好む

これはとても分かりやすい例ですが、積極的に他人と密接に関わろうとするタイプはパーソナルスペースが狭いです。常に人といることを望むので、自然と人に尽くしがちになります。周りの人によく親切にしてあげたり、世話を焼いてあげたり、モノをあげたり。また、物事の判断を自分で決めるのが苦手で相手にやってもらいたかったり、自分のことも開けっぴろげに何でも話しちゃいます。一方尽くされることも望んでいるので、連絡はマメにしてほしいし、食事は誰かと一緒にしたいし、自分を優先してほしい。分かりやすく言うと、束縛・被束縛タイプですね。

上記のタイプに加えて、日常的にスキンシップの多い仕事をしている人は、他者と肉体的な接触をすることに抵抗感がないため、パーソナルスペースが非常に狭いことが多いです。看護師さんや介護士さん、保母さんなどがその例です。兄弟や家族が多い人もまた然り。

パーソナルスペースが広い人の特徴・心理

では、パーソナルスペースが広い=他者とは距離をとりたいと思う人の特徴はどのようなものなのでしょうか。基本的には、他者との関わりに消極的な人がその傾向にあります。行動的にも精神的にも、内へ内へと閉じこもっていくタイプが多いですね。

>慎重である

慎重で心配性、また神経質な人は、周囲に対し常に一定の警戒心を抱いている状態(防衛本能が働いている状態)なので、パーソナルスペースが広くなりやすいです。他者を良く観察してから自分にとって有益な人物かどうか見定めたいという思いもあります。このテの人は、相手の不意な攻撃にも対応することができ、目ではハッキリとわからないような感情の変化に対してより敏感です。またパーソナルスペースが広い人でなくても、警戒心を抱いている相手に対しては誰だって一定の距離を取ろうとしますよね。慎重な行動に出ようとしたとき、パーソナルスペースは広くなるのです。

>内(自分)に関心が向いている

他者よりも自分に関心が向いている内向的な性格の人はパーソナルスペースを広くとります。興味があるのは自分自身なので、心の均衡を保つ空間であるパーソナルスペースに、他人にズカズカと入り来られるとひどく嫌悪感を覚えるのです。そのため、他者との間に距離を保ち、できるだけ心の壁を作ろうとします。

>自信に欠けている

自分への自信に乏しい人は、必要以上に自分と他者を比較したり、他者に攻撃されたらどうしようと不安に思ったりして周囲への警戒心が高まりがち。そのため、人とのパーソナルスペースを広くとって他者から自分を守ろうとするバリアを張る傾向があります。このタイプは、他者の目を気にし、また競争心が人一倍強いことがあります。

>人見知りである

人見知りというのは、見知らぬ人に対して、緊張と警戒心によって過剰なまでのパーソナルスペースを取っている状態です。そのため、普通に会話をする距離まで近づくと、パーソナルスペースがより広いせいで侵害している距離もより大きくなってしまい、その分意識も過敏になり、より大きな不快感をかじることになってしまいます。人見知りの人は「話しかけないでオーラ」を出しているように相手は感じますし、話しかけてもすごく余所余所しい印象を受けがちです。

>孤独が苦痛でなく、単独行動が好きである

孤独を楽しめる人にはパーソナルスペースが広い人が多いです。一人で打ち込める趣味を持った人や一人で黙々と作業を続けられる人は、他者と馴れ合う必要がないので、集団行動を好まず一人で行動します。自分の領域に他者が侵入してくると、自分一人の世界を中断させられてしまうため、パーソナルスペースを広くとっているのです。

自分だけの居場所を必要とし、そこで一人くつろぐ時間が大切であるため、たとえ心を許している家族や恋人相手だとしても、ずっと一緒にべたべたとくっついているのは苦手です。束縛も嫌いますから、必要以上に詮索されることは非常に不愉快に思います。自分だけのスペースには入り込んでほしくないという揺らがない心理がそこにはあります。他人にスペース内に入られると、違和感を感じてスッと離れたくなるか、あるいは腹が立ってきて相手に攻撃したくなることも。

このタイプは、自分のことを特に語りたがらなかったり、自分の物を人に触られるのが嫌だったり、マイペースであったり、また喧嘩っ早くもあります。

上記に加え、思春期以降の若い人は老齢の人に比べるとパーソナルスペースが広いです。自意識が確立し、自分だけの空間を大切にしたいと感じる年頃ですね。また、異性に対してのパーソナルスペースが一番広くなる時期は、思春期ど真ん中の、中学二年生と言われています。中二病という言葉もありますが、一番異性を意識して距離を置きたくなる年齢なんですね。しかし、これは日本に限った話であり他国ではこの傾向が見られなかったため、文化的な背景があるとされています。

 

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恋愛テクニックとしてパーソナルスペースを有効活用すべし

恋愛において、このパーソナルスペースの知識を持っておくことは非常に重要です。

お話してきた通り、人はパーソナルスペースに侵入されると不快感を覚えます。しかし、親しい相手だと逆に距離が近いことで親愛の情を感じます。この論理を逆手に取り、相手から自分はどれくらい親しく感じられているのかを確認してみましょう。分かりやすくやりやすい良い方法として、グラステクニックというものがあります。

◆グラステクニック◆

カフェやバーなど、お互いの飲み物がある場所で、好きな人のグラスのすぐ近くに自分のグラスを置いてみる方法です。

人は所有物に対しても、パーソナルスペースと同じような感覚を持っています。これはほぼ無意識であり、ほぼ自覚はありません。さらに、グラスというものは所有物の中でも特別です。口と口を触れ合わせるという行為であるキスは、恋愛において重要な意味をもちます。これは、人にとって口が自分の愛情や好感度を表す重要なポジションであるからです。その口をつけたグラスは自分の口の延長とも考えられ、ゆえに、直接触れ合わせているわけではないはずの間接キスでも人はドキドキするのです。

試しに、あなたの隣にものすごく嫌いなタイプの人が座ったと想像してみてください。その人は、体臭がすごいかもしれないし、不潔かもしれません。もし、その人が自分のグラスをあなたのグラスの真横に置いたらどうしますか? 手を添えて動かせば触れてしまうかもしれない位置です。たぶん、あなたはすぐにグラスを遠くに引き離しますよね。

これを逆手にとって、相手の親密度をはかるのがグラステクニックです。さて、自分のグラスを相手のグラスに近づけてみて、相手がどうするかを見てみましょう。一口飲んだあとに、自分のグラスを元々あったところより相手に近い位置に置いてみます。その直後なり相手もまた一口飲んだ後なり、いずれかで相手が元あった位置と同じ位置に置いた場合、相手からの好感度は高めだと判断できます。もし更に近づけて置いたら、好感度はかなり高いと言えるでしょう。脈ありです! しかし、相手があなたのグラスよりも離れた場所に置いたら、脈なしです。これ以上グラスを近づけたりして嫌われてしまわないように、その場は少し距離をとった方が良いかもしれません。

より相手からの親密度をはかりたいときは、やはりグラスではなく実際にとる距離を確認する方がもちろん意味があります。並んで歩いたり、会話をするときの距離を目測してみましょう。

その距離が45cm以内ならば、前述のエドワード・T・ホールが述べるところによる「密接距離」ですので、これはもう脈ありです。あとは押すだけです、成就は間近! ちなみに45cmというのは、手を伸ばしてスマホで自撮りするのときのスマホと顔の距離くらいです。50cm~1mくらいであれば、普通の友人ですね。一歩踏み込んで少し近い距離に入ってみましょう。嫌がる様子がなければ、さらに深い仲になる可能性ありです。心の距離がより縮まるので、急に親しくなった感じがするはずです。これがいわゆる友達以上恋人未満の距離感です。(注:たまに、誰に対してもやたらパーソナルスペースが狭い人もいます。勘違いして痛い目に合わないように)1m以上離れているのであれば、まだ心の距離はだいぶありますね。今は焦らずに、ちょっとずつ親しくなっていきましょう。勇気をもって近づいてみても不快に思われる可能性が高いです。

◆距離を狭めるには◆

ロックオンした相手との距離をつめるには、とにかく自然にやることです。無理やりパーソナルスペースに入られると誰だって不快ですから、自然に相手のパーソナルスペースに入ることが重要です。特に女性は、好きな男性に対してあえてパーソナルスペースを広くとることが多いです。好意はあるので近づきたいけれど、近づきすぎて嫌われたくないとも思っているからです。本当に仲良くなるまで常に一定の距離感を保つので、いきなり極端に近づくのではなく、相手を不快に思わせないようにだんだんと距離を縮めるようにしましょう。

有効なのは、隣に座ることです。男性のパーソナルスペースは前方に長いので、隣に座ることで自分の範囲は守りながら、かつ自然に相手のパーソナルスペースに入り込むことができます。相手の顔が見えないことで、緊張感やストレスも軽減されます。食事をするときはカウンター席がおすすめ。正面に向かい合って座ると、前述の「固体距離」になってしまい、ただの友人関係に逆戻りです。

パーソナルスペースを縮めるのに一番自然な方法は、自分から近づくのではなく、相手に自分のパーソナルスペースに飛び込ませることです。スマホを見ながら「これ見て!」と画面を相手に見せることで、自然に相手が自分に近づいてきます。相手は主体的に近づいてくるので、強制感からくる不快感を感じさせることが少なく済みます。一つのスマホや紙を二人で見ていてなんかドキドキした、という経験はありませんか?

ただし要注意なのは、あなたが相手のパーソナルスペースに入ったとき、相手が拒否反応を少しでも示したら、あなたからすぐに離れるようにしましょう。あからさまに離れる、体を若干後ろに反らす、さりげなく腕を組む(腕で自分をガードしている)、一歩後ろに下がる、など。座っている状態ならば、体をさりげなくずらしたり、足の向きを自分と反対の方に向ける、などが相手の無意識の拒否サインです。

パーソナルスペースを理解し、心地よい関係へ

友人にしろ、家族にしろ、恋人にしろ、大切なのは他人を思いやる心です。相手のパーソナルペースを理解する心を持ち、他者のパーソナルスペースに土足で踏み込むような真似はしないようにしましょう。TPOに合わせたパーソナルスペースを意識して相手と接することは、心地よいコミュニケーションを築く大切なマナーです。

もし、相手のパーソナルスペースが広そうであれば、自分は好かれていないのではないかと突然悲観視しないで、相手の性格や習慣を気遣うようにしてみてください。一人でいる時間を大切にしてあげましょう。また自分のパーソナルスペースが広い人は、距離が広すぎると相手を傷つけてしまうかもしれないということを知っておくことが必要です。逆に狭い人は、自分が相手のパーソナルスペースをいたずらに侵害していないか、気にしてみてくださいね。近づき過ぎると嫌われてしまうかもしれませんよ。

ちょうどよい距離感を理解して、心地よい関係を築いていきましょう!

Photo:Getty Images
Text:S.N



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