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SONY元異端社員の艶笑ノート

SONY元異端社員の艶笑ノート 子猫とサックスとおまわりさん

2017.4.29
2017.4.29

勢いで買ってしまったアルトサックス

ソニーで働いていた時、ある同僚が、飼い猫が死んだショックで会社を休んだことがあった。むろん会社には、体調不良のためと申し出たが、本当の理由はみんな知っていた。犬や猫など、ペットを飼ったことがある人なら、その気持ちもわかるだろう。ペットは自分の一部のようなもので、飼っている間は常に連れて歩きたいほどかわいいものだ。

ぼくが子猫のラッキーを飼っていた時もまさにそうで、散歩の時も肩に乗っけて歩いていた。

アパートでサックスを吹いて怒られる

そんなある日のことだった。友達からバンドを組もうと誘われた。

ぼくは中学生の時にトロンボーンを吹いていた経験があったが、あの楽器はオーケストラにでも所属しない限り使い道がないので、もっと用途が広い楽器がいいと思った。友達はエレキギターにするというので、ならばと、ぼくはアルトサックスにした。

今思えば、どんなジャンルのバンドにするのか、ジャズをやるのかポップスをやるのかといった基本的なことさえ決めないまま、楽器だけ決めてしまったのだから、いかにいい加減だったかがわかる。

だが、思いこみは激しく、やるとなったら急げとばかり、貯金をおろしてお茶の水の下倉楽器に行き、アルトサックスを買ってきてアパートで練習をはじめた。

すると、音を出すたび、怖いのか、ラッキーはいつも部屋の隅で固まってしまった。すぐにアパートの住人からも、うるさいからやめてくれと文句を言われた。それも当たり前だった。安普請で、ただでさえ壁も薄い木造モルタルのアパートなのだから、音が響き渡るのはわかりきったことだった。それまで、ぼくのことを助けてくれていた隣の部屋のヤクザさんからも、

「少しは考えてくれ」

とクギを刺された。

アパートに住めなくなると困るので、他にどこで練習すればいいかと考え、ふと、大國魂神社がいいのではないかと思った。

子猫を連れて大國魂神社でサックスを練習
※写真はイメージです。

大國魂神社とは、府中の欅(けやき)通りという大通りを歩いていったところにある神社だった。大國主命(おおくにぬしのみこと)を祀っている、大変由緒ある神社にもかかわらず、東京競馬場に行く人が的中祈願ばかりしている神社だった。

アパートから徒歩5分ほどだったので、ぼくも時々ラッキーを連れて散歩に行っていたが、夜になると参拝客もおらず静かなので、ここならサックスの練習に打ってつけだと思ったのだ。

 

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