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FOOD 昭和なアニキのアニ散歩

第8回 M65フィールドジャケットと焼き餃子

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メニューは一品入魂の焼き餃子のみ その潔さに男の美学を感じるんだなぁ~

男は、手ぶらが格好良い。なんといっても身軽で潔い。とはいえ、スマホと財布は必要最低限な持ち物。ってことで便利なのがポケット付きのM65フィールドジャケット。アメリカ軍のミリタリーヴィンテージものだ。

さて、着こなしだが……。映画『タクシードライバー』のロバート・デ・ニーロなど、ハリウッド名優の着こなしも良いが……。俺的にはやはり永遠の昭和アニ キ、松田優作。『俺達に墓はない』という映画の着こなしを参考に今っぽさを加えている。サイズはタイト目。インナーは、上品にグレーのワントーンに。そし て選ぶボトムは、グレーパンツに黒いブーツだ。

今回そんな手ぶらスタイルで向かったのはメニューが潔いあの名店「亀戸餃子」。

なんとフードメニューは「ぎょうざ」のみ。昭和30年の創業から、焼き餃子1本の潔いスタイルに男のこだわりを感じる。

一日に1万個以上食される餃子は、作り置きせず営業終了後に翌日分が仕込まれ木箱に。プラケースでは密封されてしまい湿度が高くベットリとしてしまうためだ。恐るべし、このこだわり。

何十年も使い込まれた鉄鍋でなければパリッとした焦げ目はでない。その日の天候や湿度が焼き具合に影響するため経験値と感覚がものを言う。最初に入 れる熱湯の量は、注ぐやかんを振る手の感覚で。焼き加減は焼けている時の音の変化で判断すると言う。正に全てが感覚のみの職人芸だ。

なんて美しい焦げ目なんだ。パリッと焼きあがった自家製の皮から野菜中心の餡がジュワーっと口の中でとける5秒前。一皿5個で250円の激安ぶりも 嬉しい。この店のルールとして1人2皿までの餃子注文が義務付けられている。ラー油の他に辛子をつけるのは初代主のアイデアでこれが絶妙に合う。

マジで美味すぎる。さっぱりしているので何個でも食べれる気がしてくるぞ。ビールがすすみすぎる。ビール、餃子、ビール、餃子と気が付くと7皿で35個もあっという間にたいらげてしまった。余計なものは何もいらない。ひたすら餃子とビールだけが俺の餃子流儀。

今回お話を伺った二代目主の石井清さん。もう50年間ひたすら餃子を焼き続けている。石井さんのお父さんは創業時に餃子のみのメニューにこだわった とのこと。その魂のこもった昭和な餃子は、今も受け継がれ多くの人に愛されている。男なら時代に流されずブレることなく貫き通した男の魂もこの餃子で味わって欲しい。

M65フィールドジャケット。アメリカ軍で1970年に生産されたヴィンテージ。多くのアパレルブランドからモチーフにしたものがリリースされてい るが、コレがオリジナル。モディファイされたものもいいが、男ならオリジナルの一着はぜひ一度袖を通してほしい。古着屋でコンディションのいいものが1万円前後で比較的簡単に手に入る。

Photo & Text:Eiji Katano

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今回のアニキおすすめの店

「亀戸餃子 本店」
東京都江東区亀戸5-3-4
Tel. 03-3681-8854

営業時間 11:00~18:30
餃子がなくなり次第終了
定休日  無休


プロフィール

片野英児(かたのえいじ)
1968年生まれ。昭和とメンズ服飾を愛してやまない47歳。小誌編集長の干場がアニキと呼んだことから、いつしかアダ名がアニキに。趣味は、スナックで昭和カラオケ。呑みすぎると、歌いながら、なぜか干場と泣き合う熱き男。好きな場所は軍艦島。

 



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