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FASHION

【連載】昭和なアニキが語る定番服と昭和B級グルメ
「アニ散歩」
第2回 アクアスキュータムのトレンチコートと
昭和喫茶の生姜焼きソフト麺スパゲッティ

2015.12.16
2015.12.16

トレンチコートの襟を立てて言いたい!
「ねえマスターいつもの作ってくれ」

「トレンチコートが似合う男になりたい!」。そう衝撃を受けたのは、俺がまだ小学生の頃。昭和の名作テレビドラマ『ムー一族』での清水健太郎(通称シミケン)の着こなしを見たときだった。トレンチコートの前を閉め、ボタンを全部止めて襟を立てていたその着こなしに、「なんてカッコイイんだ」と子供心に思ったのだ。もちろん当時のガキでは、着こなせるわけなんてないのだが……。

ということで今回は、そんなガキの頃の甘酸っぱい思い出がいっぱい詰まった場所、白金小学校出身の俺の地元、白金へ。

まずは、今回の昭和のB級グルメの相棒、トレンチコートを紹介するとしよう! こいつはアクアスキュータムのキングスウェイというモデル。80年代のヴィンテージものだ。撥水性の高いコットンギャバを使用し、完成された美しいシルエットは、トレンドに左右されることなく10年後、いや20年後も間違いなく着られるもの。トレンチコートと言えば、ハンフリー・ボガードやアラン・ドロンなど、名優の着こなしを参考にする人もいるが、正直、和顔の日本人にはむずかしいってのが、俺の本音。日本人として着こなすには、やっぱりサイズ感が重要。ダボッとしていてもタイトすぎてもダメ。このヴィンテージのアクアスキュータムのように、クラシックなディテールで老舗な王道モノのベージュをジャストサイズで羽織るのが格好良く見せるコツなのだ。俺の着方としては、必ず襟を立てて、ボタンは全留め。そしてベルトは無造作にちょい横結び。赤耳のリーバイス501をちょい短めにロールアップし、黒のちょいロングノーズのサイドゴアブーツでバランスをとるのが俺の作法。あえて今ちょいロングノーズのブーツってとこが気分なんだよなぁ~。ちなみに、こいつは10年くらい前のロングノーズ全盛期に買ったジンターラ。『FORZA STYLE』読者の世代なら家のどこかに眠っているちょいロングノーズがあるかもしれないので復帰させてみるのも面白いかもしれない。

ということでトレンチコートの襟を立て向かったのは白金のプラチナ通り。といってもシロカネーゼ(あえて死語)が行くようなシャレオツなカフェじゃあもちろんない。創業40年の、ど昭和喫茶「RORO(ロロ)」だ。俺は40年前、小学生で、この近辺を駄菓子を食べながらブラブラしてザリガニ釣りに夢中だった。もちろん当時は、シャレオツカフェは一軒もなく、この喫茶店だけが何か大人の怪しいオーラを放っていた記憶がある。オーナーが車とバイクが好きで、今でいうプラチナ通りを気に入り、そんな共通の趣味の人たちのたまり場になればいいとオープンさせたのがこの店なのだ。知る人ぞ知るステッカーも、カッコイイ伝説のバイクチームのメンバー達が「RORO」にいつも集まっていたことを感じさせてくれる。

そんな腹ペコなバイカー達を満足させていたのが喫茶メシの王道、ナポリタンやオムライスだった。その中でも、ぜひとも食べて欲しいのが、独自の進化をとげたポークジンジャーだ。ポークジンジャーというと生姜焼きをイメージするが、こいつはなんと生姜焼きソフト麺スパゲッティ。もう1回言うけど、生姜焼きソフト麺スパゲッティ(笑)。決してパスタではない。もともと生姜焼きの横に盛られていたスパゲッティを、常連の要望などから合体させてしまったらしい。こいつに、これまた白いご飯がすすむってことで、「炭水化物×炭水化物」という男メシの鉄則が成立する。生姜が効いた甘辛のタレが染み込んだ豚肉は、マジで気絶するほど絶品。そこにソフト麺スパゲッティとマヨネーズが絶妙なハーモニーを醸し出し、さらに白いご飯をぶち込むと、口の中が一気にエクスタシーに達するのだ。ぜひ腹ペコにしてから、清水健太郎の『失恋レストラン』でも口ずさみながら、マスターに「ねえマスターいつもの作ってくれ」と……。

極太2.2㎜のスパゲッティは一度ゆでてからサラダ油でからめねかしたもの。なんともソフト麺的なこやつにポークジンジャーのたれが染み込み、ついついご飯がすすむ。

Photo & Text:Eiji Katano

ヴィンテージの古着は状態のいいものを探すのが困難なため今すぐ買える現行品がおすすめ。2004年にキングスウェイはキングスゲートと名称を変更。トレンチコートの代名詞として今も輝き続けるマスターピース。UK KINGSGATE 190,000円(消費税別)

【問い合わせ】
レナウン プレスポート(アクアスキュータム)
03-5468-5640
http://www.renown.co.jp/LoveandTrench/

【今回のアニキおすすめの店】


「RORO(ロロ)」
東京都港区白金台4-9-8
Tel.03-3442-7690
営業時間 11:00~20:00
定休日 日曜・祝日

【プロフィール】

片野英児(かたのえいじ)
1968年生まれ。昭和とメンズ服飾を愛してやまない47歳。小誌編集長の干場がアニキと呼んだことから、いつしかアダ名がアニキに。趣味は、スナックで昭和カラオケ。呑みすぎると、歌いながら、なぜか干場と泣き合う熱き男。好きな場所は軍艦島。

 

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