「以前、参加した『A社』主催の合コンで知り合った男性・シンイチさん(仮名48歳・家電メーカー)と『G社』の合コンで再会したんです。
私はちょっと憂鬱になりました。
と言うのも、以前の合コンで話した際、『この後、2人だけで二次会に行かない?』と誘われて、断ってしまったからなんです。すでにLINEのIDを交換していたのですが、帰宅後も、
『今度、食事に行こうよ』『リサコさんの都合のいい日を教えて』とお誘いばかり。無視していたところにG社の既婚者合コンで再会してしまい、とても気まずい思いをしました」
リサコさんはその日、友人女性と2人で参加だったため、事情を話し、シンイチさんとはなるべく接触を持たないよう協力してもらったという。
「でも、私が化粧室に立った時、恐れていたことが起きました。その日の会場は複合施設内にあるレストランを貸し切っての開催で、化粧室は店を出てやや離れた廊下の突き当りにあります。メイク直しを終えた私が化粧室から出ると、シンイチさんが待ち伏せしていたんです。
悲鳴を上げた私に、シンイチさんは詰め寄り『なぜ、連絡をくれないんだ』『既読ムシかよ』と責め立てられ……慌てて化粧室に戻りました。すぐに合コン会場にいる知人女性にLINEをして、迎えに来てもらったんです。
助けに来てくれた知人女性を見るなり、シンイチさんは『男をバカにすんな』と捨てぜりふを吐いて……。楽しい気分が一気に台無しです。
しばらく化粧室で気持ちを落ち着かせ、知人女性と合コン会場に戻ると、シンイチさんの姿が見えません。
スタッフに訊いてみると、『体調が悪くなったから、帰る』とのことでした」
リサコさんは、プチストーカーになったシンイチさんが帰った安堵とともに、またどこかで待ち伏せされていたらどうしようという不安に包まれた。
「G社の既婚者合コンは、申し込みの際に『会いたくない人の名前』を記入する欄があります。なので、次回からはシンイチさんの名前を書くことにしました。今回は知人女性がいてくれて難を逃れましたが、本当に怖かったです。