【前編あらすじ】
既婚者合コンの楽しさにハマってしまったリサコさん(仮名・51歳主婦)は、すでに4社もの合コンに参加する「常連」となっていた。
夫が手掛けるメンズエステの宣伝という建前があったが、本音では夫以外の異性と飲食やトークを楽しみたかったのだ。
既婚者合コンは楽しいばかりではない。プチストーカーに遭った過去もあるため、今後のトラブル回避の意味もあり、主催者側には「要注意人物」の共有をしてもらったこともある。
今回は既婚者合コンにまつわる恐ろしい性犯罪も紹介したい。
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リサコさんは語る。
「これは私の友人女性・ミサさん(仮名・45歳パート主婦)の話です。
ミサさんとは『J社』の既婚者合コンで知り合いました。小柄な私と違い、スラリとして目鼻立ちのくっきりした彼女は、同性から見てもほれぼれするような容姿でした。
その日の合コンは、女性が5名に対し、男性が10名。ビュッフェ式の料理は豪華でしたが、ちょっと居心地が悪かったですね。
主催者側もバランスの悪い集客状況に申し訳なく思ったのか、料金は急遽半額に変更し、男性は4千円、女性に至っては無料となりました。
女性側のキャンセルが相次いだそうで、会社にとっては迷惑な話ですよね。
で、ニックネームを書いたネームプレートを胸につけて、『女性1人につき男性2名』の3人で順番にトークをしていく運びになったんです。
男性はIT関係を始め、音響メーカー、エンジニア、映像関係、自動車メーカー、公務員の方など様々でした。
私は男性と話しながらも、ミサさんのテーブルに視線を向けると、明らかに男性陣の笑顔が生き生きしている。やっぱり美人はモテるんだなあと、しみじみ思いました。
フリートークでは好きな席に座ることが可能だったので、私はミサさんの横に行き、『気に入った人はいた?』とか『せっかくだから私たちもLINEのIDを交換しよう』と女子トークになったんです」
リサコさんはここで、表情を硬くした。