夫の裏切りに体が震えるほどの衝撃と悲しみを覚えた智穂さんだったが…
「心のどこかで、いつかはこんなことになるんじゃないかと思っていた気もします。周りも飲んで騒いで女と遊んで、みたいな乱れ切った人ばかりなんだろうなって。
そんな人たちとの時間をなぜ大事にするのか、私が知っている夫とのあまりのギャップに、もうついていけません」
智穂さんは夫が浮気を認めた翌日、置き手紙もメールもせずに実家へ帰った。
「あなたに必要なのは私ではなく地元のツレなんでしょ、って気分です。大昔、義父の青年団活動に泣かされた義母は私の味方なので、先日ぜんぶ言いつけました。今頃義母からお灸を据えられていると思います」
ささやかな復讐を試みた智穂さんに、夫は毎日のようにLINEで「悪かったから帰ってきて」コールを送ってきているという。
そのメッセージに対し、毎回「青年団か私か、どっちか選べ!」とだけ怒りの返信をし続けているという智穂さんは、いま夫奪還の勝負に出ているのだ。夫が自分を選んでくれることを信じて待っているそうである。
取材 / 文:中小林亜紀
※この記事は取材に基づいていますが、取材対象者保護の観点から必要に応じて編集を加えておりますことをご理解ください。
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