■2人乗りや並走もダメ
また、2人乗りや道路で並走することも禁止されています。これらは自転車でも基本的に禁止されていることですが、自転車の場合は、幼児用座席に乗せる場合のみ、2人乗り(基準を満たす場合は3人乗り)が認められるものの、電動キックボードでは、乗車定員は1人です。
たとえ子供でも、2人乗りは違反となります。並走に関しても、「並進可」の標識があるところ以外では違反となります。並んでおしゃべりを楽しみながら走行したい、というのもわかりますが、円滑かつ安全な交通を維持するために規定されていることですので、社会の一員である以上、しっかりと守らなければなりません。
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車両であるということを忘れることなく、ルールをしっかりと把握し、便利で新しいモビリティを使いこなそう!!
このほか、電動キックボードは、右折時はどのような交差点でも二段階右折(交差点の向こう側で停止して方向を変え、その信号が青になるのを待って進むこと)しなければならず、一時停止の標識等がある場所では、一時停止をしなければなりません。また、万が一交通事故を起こしてしまった際は、負傷者を救護したり直ちに警察に報告する、などの措置を講じなければ、クルマ同様に「ひき逃げ」となってしまいます。
一方通行路に関しては、「自転車を除く」や「軽車両を除く」という補助標識がある場合は、電動キックボードも除外となりますので、逆走となる方向へも進行することが可能です。
気軽に利用できる電動キックボードですが、車両であるということを忘れることなく、ルールをしっかりと把握し、便利で新しいモビリティを使いこなしましょう。
Text:吉川賢一、エムスリープロダクション
Photo:Adobe Stock
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