「叔母や叔父やいとこは、そのあとも『花が少ない』『料理がショボい』『直葬じゃないだけまだマシ』『倹約家の姉さんなら喜ぶかも』とひどい中傷を浴びせてきました」
オプションをあれこれつけることとなって最終的には基本料金を大きく上回り、しかも香典がほとんどなかったため、あらかた持ち出しとなった葬儀代金についても、みどりさんは大いに不服だという。
「これなら百数十万かけても一般葬にした方が良かったかもしれません。持ち出す金額は同じくらいだったと思うからです。大勢の弔問客の対応などをしなくて済み、母との時間はゆっくり取れましたが、親戚から不快な言葉をかけられたのでメンタル的には最悪でした」
「葬儀はたくさんの人を呼び豪華に」という考え方は、一部にはまだ根強く残っているらしい。お別れの席は、皆で故人をしのび、穏やかに送り出すことだけを考えたものであってほしいとの願いは理想論なのか。
取材/文:中小林亜紀
PHOTO:Getty Images
※この記事は取材に基づいていますが、取材対象者保護の観点から必要に応じて編集を加えておりますことをご理解ください。
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