■GRカローラをベースに、300PS級に仕立てたい!!
GRカルディナ(仮)は、5ドアハッチのGRカローラをベースとするのがいいでしょう。トヨタにはカローラツーリングというワゴンがありますが、全幅1745㎜ほどと幅狭のため、快速ツーリングワゴンに仕上げるのであれば拡幅は必須。
GRカローラは、カローラスポーツに対してフロントを60mm、リヤを85mmワイドトレッド化されており、全幅は1850mmあります。これをベースボディとしてワゴン化するのが手っ取り早いと考えられます。
デザインはプリウスのハンマーヘッドデザインをベースとした、新世代のトヨタフェイスが希望です。アスリートの筋肉のように膨らんだGRカローラの前後フェンダーはそのまま踏襲し、フロントボンネットのエアダクトや、フロントフェンダー後方に空けたエンジンの熱の排出用ホール、パラシュート効果を抑制するためのリアバンパーに空いたスリッドなど、レース参戦車両からフィードバックした最新のエアロダイナミクスも踏襲したいところ。
パワーユニットも、GRカローラのものをそのまま使えるはずです。最高出力は224kW(304ps)/6,500rpm、最大トルクは370Nm/3,000-5,550rpmのスペックを誇る1.6L 3気筒ターボダイナミックフォースエンジンと、6速MTもしくは8速ATの組み合わせとしたいところ。GRカローラと同様に、トヨタ最新のスポーツ4WDシステム、「アクティブトルクスプリット4WDシステム」も欲しいです。最高出力300PSオーバーの国産ステーションワゴンとなれば、話題性は抜群です。
■話題性あるモデルを投入し、もう一度ワゴンブームを!!
令和6年の現在、国内には、ステーションワゴンは、スバルのレヴォーグとトヨタカローラツーリング、カローラフィールダー(ぎりぎりプロボックスも?)程度しかありません。
今秋にはクラウンエステートが登場するとされていますが、クラウンエステートは、クロスオーバーSUVのようなスタイリングですので、いわゆるステーションワゴンとはいいがたいモデル。ワゴン好きとしては、ぜひともGRカルディナ(仮)のような面白いモデルを実現させ、もう一度ステーションワゴンを活気づかせてほしい、と思います。
Text:吉川賢一
Photo:トヨタ