シャツの着こなしルールを頑なに守って、着ない硬派はイケてるのか…?
水道からは ぬるま湯が出てきて、いよいよ夏も本番。外まわりのビジネスパーソンには最も厳しい季節ですが、営業成績だけでなく、気にしなければならないことがあります。そう、着替え問題。
ビジネスシーンの通例として、外まわり時は(悲しいかな)ジャケット持参、半袖NGとされています。
確かに、商談において初見の相手にも誠実な印象を与えることができる“ユニフォーム効果”を利用しない手はありませんが、いくらスーツにネクタイのフォーマルスタイルでも、シャツがゲリラ豪雨に打たれたようなビチャビチャでは、その効果も半減どころかマイナス。
もちろん、移動中はジャケットを脱ぎ、ネクタイを解いても全く問題ありません。
そこで、シャツ状態でも なるべく汗をかかないために機能性インナーが必須となる訳ですが、西洋をルーツに持つシャツの着こなしルールとして、インナーを着用するなど紳士のマナーとして言語道断でした。そもそも、シャツ自体が肌着扱いですから、と高らかに叫ばれて…。
そりゃ、湿度の低い西洋では、シャツを素肌で着ても不快感がないけれども、高温多湿な東洋では べた付くと肌にくっついて、森高千里も危惧していたストレス指数がマックス状態。
そもそも、日本のビジネスシーンでは2005年にクールビズがスタートし、便宜上ジャケットは不要となっており、夏場に関してシャツはインナーではなく、アウター感覚なのが正直なところ。
となると、シャツにインナーを合わせるのも不思議ではないし、日本の高温多湿っぷりを考えると着る方が見苦しくないのかもしれません。
この際、パーフェクト・ジェントルマンのルールは一旦置いておいて、重要視したいのはとにかく“だらしなく”見えないこと。それさえ守れば、日本の猛暑を考慮した“身だしなみ”としてインナー着用も◎ではないでしょうか?