「これは筋金入りだなと思ってもう諦めました。昔きれいでモテたという話なので、自分の若さや美に執着しているのかも。でも、服装の真似だけは本当に怖いからやめてほしいです」
苦笑いしながら、亜子さんは思い出したようにこう付け加えた。
「私の友達の姑も、孫に『ママ』って呼ばせてるんですよ。私だって孫を育ててるんだからママでいいんじゃない?と言われるらしいんです。子供は友達のことを『おかあさん』、祖母を『ママ』と呼び分けているんですよ」
かなりの高齢になっても孫の顔を見られずもやもやして過ごす人もいれば、60代は若い、絶対におばあちゃんだと思われたくない、と主張する人もいる。多様な高年層の在り方を垣間見た思いだ。
取材/文 中小林亜紀
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