オジサン世代にとって、暑苦しい夏場のクールビズは、ある意味救世主的なファッションです。
長袖のスーツとシャツを脱ぎ捨てて、半袖のシャツを着るのは涼しくて楽チンでありがたいもの。
特にボタンダウンはカジュアル感も適度にあり、重宝するモノです。
しかしこのボタンダウン、着こなしに失敗すると酷い目に遭ってしまうかも知れません。
特にファッションチェックが厳しい女子目線で見ると、アレコレと嫌なイメージで受け止められてしまうかもしれないので要チェックです。
そこで今回は、女子目線から見たボタンダウンのダメな着こなしをご紹介します。
そもそもボタンダウンってなぜボタンがついてるの?
まずはボタンダウンの歴史について、簡単にチェックしてみましょう。
ボタンダウンシャツの歴史が始まったのは、1900年頃。
メンズブランドとしても有名なブルックス・ブラザーズの創業者であるジョン・ブルックスの手によって誕生したこのボタンダウンは、実はジョンがポロの観戦中、ユニフォームの襟のバタつきが気になって、襟を止めるためにボタンを付けるという着想を得たことから生まれたと言われています。
つまりボタンダウンはスポーツ的な機能を持ったシャツという位置づけであることがわかるはず、となるわけです。
ボタンダウン着用時の注意点は?
そんな成り立ちを持つボタンダウンですが、当然ながらスポーツの場だけで活躍するモノではありません。
襟をボタンで留めて動かなくすることによって、もう一つの特徴的な機能を発揮するのです。
それはネクタイを外した状態でも、襟の形が崩れにくいという機能です。
ですからボタンダウンは、ノーネクタイ時の形の崩れを防ぐという意味合いも持っているわけです。
だからこそ、ボタンダウンシャツのボタンを外しっぱなしで着てしまうのはNGです。
本来ノーネクタイでも襟が崩れないようにボタンが付けられているわけですから、そのボタンを外した状態にするというのは、まったく意味がわかりません。
もちろんネクタイ着用時も、ボタンはきっちりかけておくべきです。
さらに、ノーネクタイ時にボタンダウンを着用する際に、より洗練した着こなしをするのであれば、第一ボタンを外しておくと良いでしょう。
ある程度カジュアルなイメージが強くなるノーネクタイのファッションですから、多少の着崩し感がよりオシャレな着こなしスタイルとなるのです。
女子目線で半袖ボタンダウンはどう見える?
このように、取り入れ方によってはオシャレに見えるボタンダウンですが、クールビズという観点から見ると、半袖のボタンダウンがこの時期快適に着用できるはずです。
ただしこの半袖シャツと言うアイテムは少しクセモノで、着こなしに失敗するとオジサン臭さが出てしまいます。
よりカジュアルな半袖シャツの場合、タックインせずにダボッと着ることもありますが、ボタンダウンの場合はオープンカラーシャツとは違いますので、若干着こなし方が変わってくるはず。
ボタンダウンシャツはオープンカラーシャツよりビジネススタイルに近くなるので、やはりタックインして着るのが正解のはずです。
そうなると、着丈もジャストに近い着こなしができないと、なんだかダボッとしたルーズなイメージになってしまいます。
特に女性の視線はアイテムに合わせた着こなしができているかどうかをシビアにチェックしていますから、サイズ感や着丈、あるいは身幅のフィット感がポイントになってきます。
半袖のボタンダウンはそういう意味で、ラフなカジュアルっぽい着こなしよりも、ビジネス風の着こなしを、少し崩したくらいの方が女子受けするはずです。
さらに、ボタンダウンシャツの中には襟の部分だけ切り替えになっているデザインもあります。
これはカラーや柄によってオシャレ見えすることもあり、女子の視線を意識するならライバルとの差別化には有効かも知れません。
ただし切り替えデザインは、ボタンダウンであることをことさら強調してしまいがちですので、あまりに悪目立ちするデザインは避けた方が正解です。
このように、クールビズで重宝するボタンダウンは、着こなしを間違えるとダサオジ一直線になってしまいます。着用を検討している方は、是非参考にしてみてくださいね。
TEXT: FORZA STYLE