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LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】田んぼに響く怒号「死にてえのか、ババア」生活道路と農道を抜け道にするせっかち通勤族の横暴に打つ手なし

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。
▶︎前編はこちら

前編のあらすじ】

田園地帯某町在住の海老原菜穂子さん(仮名・55歳)。彼女は農道で年々ひどくなる交通マナーに頭を悩ませている。通勤時間になると、抜け道として狭い農道を猛スピードで通り過ぎる車を数多く見かけていた。


先日も、朝田んぼの脇で夫と並んで立っていたところ、県道から侵入して猛スピードで近づいてきた車を見た。

「夫はもう腹が立っているものですから、腕組みしたまま避けずにその場に立っていたんです。もちろん、農道の脇でですよ。でも道幅が狭いので、隅っことはいえ、腕組みして仁王立ちになった夫の横を車で通り過ぎるには、徐行して慎重にならざるを得ないような状況です」

夫は、侵入してきた車両に対してまるで減速を促すかのようにその場を動かなかった。菜穂子さんは夫の体を押し、もっと端に寄るよう促した。

「車はほとんど減速せず、私たちがいた場所の手前まで、脅すかのように勢いよくやってきました。それで、ようやく減速したかと思ったら、運転していた40代くらいの男が通りすぎる時に窓を開け、私に向かって『来てんのわかってんだろ、どけよ。死にてえのかババア』と捨て台詞を吐いていったんです」

喧嘩っ早い夫はその車に向かって走り出したが、菜穂子さんは必死に止めた。

「県道の歩道は中高生が自転車でたくさん通行しますし、そもそも交通量が多いので、農道を抜け道にした車両が県道に強引に合流する時、とっても危ないんです。車が田んぼに落ちたことも数えきれないほどありますし、近所の方は畑に突っ込まれたこともあります」



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