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FASHION 干場編集長のスタイルクリニック

イケオジは履いている!なぜオシャレな男ほど「スウェードのスリップオン」を好むのか?

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今まで、さまざまなメンズファッションを提案し、大人の男のカッコイイ!を追求してきた干場編集長。そんな干場が辿り着いた【コレがあればいい!】というアイテムと、【この着こなしをすれば間違いない!】という究極のスタイルを伝授。シンプルで、普遍的、上質な素材で、色を制御した、都会的で洗練された言わば最後のスタイル「LAST STYLE」を紹介します!

大人シューズの最有力候補はスリッポンでキマリ!

人気連載「干場編集長のスタイルクリニック」略して【スタクリ】。第89回目は「スリッポン」です。もはやカジュアルだけでなくビジネスでも常連となったスリッポンの最新事情とは。n

そろそろスニーカーばかりでは飽きてきた。昨秋冬においてもブーツ人気が目立ったように、革靴への回帰が散見される今日この頃。とは言え、スニーカーの楽ちんさからはいまだ逃れられずといった方から今支持を集めているのがスリッポンです。

「ここでのスリッポンは、ローファーも含めた紐ナシの革靴の総称。カジュアルではお馴染みのシューズですが、オフィス回帰と共にセットアップ需要が高まる中、ビジネスシューズとしても注目を集めています」

靴紐がないことで、脱ぎ履きは実に楽ちん。さらにソールの厚みやアッパーの素材によっては、スニーカーに負けず劣らずな快適ぶりを発揮してくれるとか。

 

「薄いソールで、ソフトスエードのアッパーが狙い目。以前大人シューズの新定番としてロロ・ピアーナのオープンウォークをご紹介しましたが、まさにそれです。返りが良く履き心地がやわらかいので、カジュアルパンツにはもちろん、ストレッチの効いたジャージー生地のセットアップともマッチ。スニーカーに慣れた足でも、怖くありませんよ」

いわば、革靴とスニーカーの中間といったところ。それでも見た目はあくまで革靴顔とあって、品の良さは抜群です。あたたかくなると共に春旅に出かける人も多いでしょうが、そんなシーンでもお役立ちですよ。

Brunello Cucinelli / ブルネロ クチネリ

見た目は上品、履き心地は極上ソフト

16万2800円/ブルネロ クチネリ(ブルネロ クチネリ ジャパン)

薄作りのレザーソールに加え、やわらかくてベルベットのようにしなやかな質感のアッパーが、軽やかな履き心地を確約。さらにアンライニング仕立てとあって、返りの良さも抜群です。それでいて、シャープなラストは実にエレガントで、その軽快さとは裏腹にリッチな雰囲気をしっかりと楽しませてくれます。

スポーティカジュアルをリッチに格上げ

16万2800円/ブルネロ クチネリ(ブルネロ クチネリ ジャパン)

レザーブルゾン119万200円、ヘンリーネックシャツ13万5300円、デニム10万6700円、ベルト11万3300円/全てブルネロ クチネリ(ブルネロ クチネリ ジャパン)

ショートレングスのブルゾンに、白パンツをロールアップ。そんなスポーティなコーデに、スニーカーを合わせるのももちろんアリです。しかし、スエードのローファーを合わせることで大人の上質感がワンランクアップ。それでいて、アンライニングならではのやわらかな質感が、堅苦しく見せません。

干場編集長のアドバイス①「レザーブルゾン」

足元とブルゾンのニュアンスを合わせるのがコツ

スエードならではのやわらかな質感を、同じ起毛感のあるヌバックブルゾンでシンクロ。軽快ゆえにラフに見えがちなブルゾンコーデを上質顔にしてくれます。

「スエードのローファーとヌバックのブルゾンを合わせることで、統一感が生まれます。レザーでもハードにならず、落ち着いて品良く見えるのも起毛革の魅力です」

干場編集長のアドバイス②「べルト」

軽い足元と同様に腰回りも軽さを意識するべし

 

ブルゾンの裾からチラリと見えるベルト。前開け時にはしっかりと見えるため、ここにも計算された一手が必要です。

「今回合わせたのは白のメッシュベルト。パンツ&インナーと合わせることで、春らしい軽さが出ます。これが黒の幅広スムースレザーだと、重たくなるのでご注意を」

Edward Green / エドワードグリーン

英国の名門が作る上質ビットローファー

25万8500円/エドワード グリーン(ストラスブルゴ カスタマーセンター)

ビットローファーのミルフィールド。やわらかなスエードアッパーに加えて、全体的にはスリムながら丸みのあるトゥが特徴の61ラストによって、春コーデにぴったりな軽やかさと品を両立します。ビットはアンティーク調のブロンズとあって、ギラギラ感がなく多彩なパンツに似合います。

Santoni / サントーニ

色気のある独特なローファーデザイン

16万7200円/サントーニ(ストラスブルゴ カスタマーセンター)

1980年代に一世を風靡し、昨年の秋冬に復刻された名作アンドレア。やや丸みのあるトゥに、浅めのヴァンプが特徴。ステッチの見えるモカシン縫いがラウンドトゥを引き立て、エレガントな佇まいに。独自にアレンジしたグッドイヤーレベルソ製法によって、しっかりとした作りながら返りが良く、足なじみに優れています。

TOD’S / トッズ

スリッポン並みの軽やか足取りを楽しめます

14万6300円/トッズ(トッズ・ジャパン)

正確にはスリッポンではなくシングルモンクですが、ギャザーを配したトゥを見てお分かりの通り、やわらかなカーフスエードがスリッポンのような軽快な履き心地を約束してくれます。レザーソールも、薄作りのウエストが返りの良さを実現。ラバー製の馬蹄型ヒールも、実に快適です。

HENDERSON / ヘンダーソン

今一番に狙うべきはこんなタイプです

9万9000円/ヘンダーソン(伊勢丹新宿店)

コレぞまさに、スエードアッパーならではの品の良さと、スニーカー並みの軽快な履き心地を両立するスリッポンの理想系です。クッション性の高いインソールとラバー製のアウトソールの組み合わせも、その要因に。丸みのあるトゥは、スラックスにもデニムにもマッチします。

Doucal’s / デュカルス

軽さと共にちゃんと大人の色気を楽しめます

8万300円/デュカルス(トヨダトレーディング プレスルーム)

イタリアブランドらしい、シャープでエレガントな佇まい。ややロングなノーズが、美脚効果をもたらしてくれます。ぬいモカ仕様に加え、非常に薄造りなレザーソールも、ミニマルですっきりとした顔つきを後押し。返りの良さも、もちろん楽しませてくれます。

Per noi / ペルノイ

さらに春夏らしさを求めるならこんなタイプを

3万3000円/ペルノイ(菅原靴店)

菅原靴店の別注となるこちらは、ソフトスエードにラバーソールが極上の履き心地を提供。同タイプはリゾートシューズとしてもオススメですが、さらにミッドソールにジュート素材を用いることで、より春夏らしい顔つきに仕上げています。それでもラストはシャープで、実に上品。

Photo:Naoto Otsubo
Styling:Ryoko Kanemoto
Hair&Make-up:Megumi Ochi
Model : Noah Ishikura
Text:Masafumi Yasuoka
Direction:Yoshimasa Hoshiba

【問い合わせ】
ブルネロ クチネリ ジャパン 03-5276-8300
ストラスブルゴ カスタマーセンター 0120-383-563
トッズ・ジャパン 0120-102-578
伊勢丹新宿店 03-3352-1111
トヨダトレーディング プレスルーム 03-5350-5567
菅原靴店 019-651-4969



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