イマドキなスウェット上下は、楽ちん&オシャレ&リッチ
人気連載「干場編集長のスタイルクリニック」略して【スタクリ】。第85回目は「スウェットセットアップ」。楽ちんでオシャレなら、それに越したことないですよね?
スウェット上下が部屋着だったのは昔のこと。今では街着として着られるスウェットセットアップが沢山あるんです。
「スタイルクリニックのYouTubeコメントでも、スウェットセットアップを取り上げて欲しいという要望が多いんです。もはやストリートだけでなく、大人の休日着としても定着しているからでしょう」
ここでスウェットについての豆知識を。
「今はコットンや化学繊維ですが、元々はウール。元祖はアメリカのラッセル社で、スポーツウェアとして発展した後、ミリタリーのトレーニングウェアとしても定着。チャンピオンのリバースウィーブといった画期的な発想も生まれスポーツウェアとして進化する一方で、今ではファッションアイテムとして欠かせない存在になりました」
そんな昨今においては、数十万円するスウェットセットアップも少なくありません。
「今回はそんなラグジュアリースウェットセットアップも含めてご紹介します。どれも共通するのはダークカラーで細身という点。街着として着る場合の定石です」
そんなスウェットセットアップがあれば、ワンマイルやドライブだけでなく、旅などでも重宝するはず。これからの季節は、特に注目ですね。
1PIU1UGUALE3 / ウノ ピゥ ウノ ウグァーレ トレ
銀座や丸の内だって違和感ない上質スウェット
Tシャツ9350円/クロスクローゼット、スニーカー3万3000円/オートリー(トヨダトレーディング プレスルーム)、他スタイリスト私物
スウェット上下で20万円超え! でも見てください、この美しいシルエット。これぞまさしく大人が着るラグジュアリースウェットの好例です。
「素材は高級ニットで御用達のシーアイランドコットン。そしてジップは光沢感が美しいスーパーラッカーニと、細部に至るまで高級素材にこだわっています。スリムなシルエットと相まって、下手なジャケパンよりもラグジュアリーです」
あくまでスウェットならではの作りが随所に
高級素材を贅沢に用いながら、作りはあくまでもスウェット。サイドに幅広のリブを設けることで、スリムシルエットながら着心地は楽ちんです。
「これぞまさに、楽ちんでオシャレ、そしてラグジュアリーなスウェット上下です」
干場編集長のアドバイス①「時計」
スポーツとラグジュアリーの両立を腕時計でも
スウェットとあって基本はスポーティ路線で考えるのが正解。そこにラグジュアリー感を注入するのが腕時計選びのコツ。
「こんなマットベゼルでシリコンストラップのダイバーズは打ってつけ。スポーティとラグジュアリーをバランス良く見せてくれます」
干場編集長のアドバイス②「スニーカー」
春らしさも兼ねて足元はクリーンな白スニ
いくらラグジュアリーといっても、スウェットに革靴はNG。ただし、上質に見せるなら派手色じゃなくこんな白アッパーがオススメです。
「スポーティな中にも、クリーンな雰囲気を意識するのがミソ。ちゃんとキレイな状態をキープしておくことも忘れずに」
FIXER / フィクサー
ストリートとラグジュアリーの好バランス
反転ロゴが遊び心あるフーディとリブパンツのセットアップ。ポリエステルにレーヨンとポリウレタンをブレンドした生地は、ストレッチ性はもちろんなめらかさと品良い微光沢があり、ラグジュアリーに見せてくれます。パンツのジップをはじめ、フードのスピンドルなどのメタル使いもその後押しを。
+CLOTHET / クロスクローゼット
希少コットンのベロアで作る色気セットアップ
この艶やかなブラックを見れば、単にスポーティなスウェットとは一線を画すことがわかるはず。繊維が長く希少なスビンプラチナムコットンを、繊細に起毛させたベロアに編んだこちら。さらにフーディはジャケットのパターンをベースにしているとあって、その着姿は実に精悍としています。
HACKETT LONDON / ハケット ロンドン
もはやオフィスでも通用しそうなドレス顔
歴史ある英国ブランドの中でも屈指の名門が作るジャージーセットアップ。そうです、もはや楽ちんセットアップは世界共通語なんです。とはいえ、やはり名門とあってスーツを想起させるピンストライプ柄が。シルエットも無駄のないジャストで、スポーティにしてドレス感を滲ませます。
NIKE SPORTSWEAR / ナイキ スポーツウェア
着心地がいいなんて説明不要ですよね
裏起毛させたスウェットが肌に心地良いこちら。スポーツブランドとあってその着心地の快適さは言うに及ばずですが、シルエットは意外にもスッキリでジャケットの下にも合わせられます。胸のロゴもプリントとエンブロイダリーをレイヤードするなど、ファッション性の高さも見どころ。
adidas / アディダス
独特の生地感が脱・部屋着の決め手に
リサイクル素材を100%使用したネオプレンのような質感のダブルニット生地が、高い保温性を発揮するZ.N.E.シリーズ。ゆったりとしたシルエットも相まって、リラックス感バッチリです。一方で、ブラックで揃えたロゴなど、そのルックスはスポーティな中にもモード感を匂わせます。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Ryoko Kanemoto
Hair&Make-up:Megumi Ochi
Model : Noah Ishikura
Text:Masafumi Yasuoka
Direction:Yoshimasa Hoshiba
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