「もちろん僕はそんなこと言っていません。接待相手がそんな会話をしていることは日常茶飯事ですけどね。でも僕も同類、彼らと同じように見られているんだということはよくわかりました」。
孝也さんはこうも思う。
「この業界は圧倒的に女性が少ないこともキャバクラ接待が続く理由だとこのとき思いましたね。女性の目が多ければ、これが時代錯誤だと認定されると思うから。ただ、業界的に女性が増えることは考えにくいので、これからもこのまま悪しき慣習が続くんだろうなと思います」。
確かにキャバクラ接待の背後にジェンダーギャップが見え隠れする。孝也さんは転職したいと言い残して、帰って行った。
取材・文/悠木 律
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