レザーグローブでいつものコーデをランクアップ!
人気連載「干場編集長のスタイルクリニック」略して【スタクリ】。第81回目は「グローブ」です。馴染みのない人も多いでしょうが、グローブを身につけるだけでコーデの格が上がるみたいですよ。
防寒アイテムのイメージが強いグローブ。でも、れっきとしたオシャレアイテムなんです。
「スキーなどのスノーリゾートでは必須のグローブですが、今回ご紹介するのは街で身につけるグローブです。寒さが厳しいヨーロッパではグローブは欠かせないアイテムとあって、複数持っている人も多いんですよね。日本だとそれほど多く見かけませんが、グローブがあると冬のオシャレがより楽しめますよ」
あくまで街で身につけるオシャレアイテムとして楽しむなら、まず素材選びが肝心。オススメはやっぱりレザーです。
「レザーならではの上質な素材感は、例えカジュアルなダウンコートでも全体の印象をグッと格上げしてくれます。ジェントルな雰囲気が増すんですよね」
ただし、レザーゆえに気をつけることが。それがサイズ。
「ピッタリとしたサイズの方が、クラス感をアピールできます。みなさん意外と手のサイズって知らない方が多いので、一度お店で試着してサイズを把握しておきましょう」
加えて、意外なチェックポイントが。
「直接肌に触れるアイテムなので、裏地の素材も大切。カシミアやシルクといった上質素材のグローブなら、気持ちよくつけられますよ」
小さなアイテムですが、コーデに与える影響や心地良さなど意外と奥深し。持っていない人は是非トライを。
MEROLA / メローラ
新品の時から手に馴染む上質スエード
1870年創業の名門が作るグローブと聞けば、その質の高さは折り紙付きかと。映画「ローマの休日」でも使用されたそのグローブは、ナポリの自社工場による完全ハンドメイド。
「毛足が短く極上にやわらかなスエードは、手に吸い付くよう。見た目の高級感も言うまでもありません。ライニングがカシミアなのも、その後押しを」
カジュアルコーデを手元でワンランクアップ
ダウンジャケット10万8900円/ドレステリア(ドレステリア 渋⾕スクランブルスクエア店)、ニット3万5200円/スローン(ザ ショップ スローン 新静岡 セノバ店)、パンツ3万4100円/モーヴ、時計132万9900円/エベラール(エベラール ジャパン)、他私物
N-3Bをサンプリングしたダウンジャケットに、ストレッチの効いたパンツ、そして足元はランニングシューズと、スポーティなカジュアルコーデ。
「そこに高級スエードのグローブを合わせることで、途端に上質感の漂う大人コーデに格上げされます。もちろん、防寒性もアップします」
干場編集長のアドバイス①「アイウェア」
グローブと薄色レンズで大人の色気を
グローブのシックな雰囲気に合わせて、クラシカルなウェリントンタイプをチョイス。
「うっすらと色のついた淡色レンズになっています。繊細なスエードのグローブと共に、ほんのりと色気を滲ませてくれます」
干場編集長のアドバイス②「時計」
グローブのクラス感を腕時計でブースト
グローブによるクラス感演出を狙うなら、当然腕時計も意識したいところ。
「グローブに一番近いアイテムなので、色合わせを。今回はメカニカルな4ダイヤルにしてギョーシェ模様がクラス感を両立するエベラールで。スポーティだけど上質感のあるコーデのテーマとシンクロしています」
干場編集長のアドバイス③「スニーカー」
手元と足元で素材をリンクさせて統一感を
高級スエードグローブは、クラシックなコートと紳士靴に合わせるもの。そう思い込んでいる人は意識改革を。
「スニーカーに合わせてもいいんです。ただし、カラフルなデザインとはさすがに不釣り合い。ダークネイビーで、さらにスエードで質感を合わせればマッチします」
DENTS / デンツ
スーツ姿にも是非投入したい名門グローブ
これぞまさしく第2の皮膚と呼ぶに相応しい、なめらかな質感。レザーはヘアシープで、1枚仕立てにすることでより心地良いフィット感を楽しませてくれます。英国エリザベス2世の戴冠式用グローブに採用される名門でありつつ、タッチパネル対応という実用性も見所に。
CARIDEI / カリデイ
上質さと色気、さらに遊び心と実用性も
同じ黒でも、質感が異なれば印象は一変。この辺りの演出は、さすがイタリアブランドです。1860年創業の老舗が提案するのは、美しい光沢感のあるナッパレザーと繊細な起毛がシックなスエードのコンビデザイン。裏地にはカシミアを採用しつつ、タッチパネルにも対応します。
Orobianco / オロビアンコ
コートにもライダースにもマッチする万能型
イタリア・ミラノで1996年に創業した同ブランド。バッグから腕時計まで上質なアイテムが揃うライフスタイルブランドが作るグローブは、イタリーシープレザーを採用し、指先部分はタッチパネル対応の革を使用。手首をホールドするストラップにメタルパーツをあしらうなど、細部の小技もここならでは。
FIXER / フィクサー
普段使いするならこんな機能素材にも注目
素材はソフトでフィット感が高く、保温性にも優れたフリース。ストレッチ性にも優れています。手の平と指にはアクリル導電性プリントがあしらわれ、装着したままスマホ操作が可能。実はこれニューエラとのコラボで、よく見ればプリントはニューエラのロゴになっています。
DENTS / デンツ
レザーじゃないのに気品溢れる英国スタイル
英国屈指の名門が作れば、ハンティンググローブもこんなに高級顔に。本体は保温性の高いフリースで、ミトンとフィンガーレスのハイブリッドデザインに。手の平と親指に配したフェイクレザーは、銃を握る際のグリップを確保するため。自転車に乗る際にも便利ですよ。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Ryoko Kanemoto
Hair&Make-up:Megumi Ochi
Model : Noah Ishikura
Text:Masafumi Yasuoka
Direction:Yoshimasa Hoshiba
【問い合わせ】
コンドッティ 03-6427-9277
ヴァルカナイズ・ロンドン 03-5464-5255
菅原靴店 019-651-4969
ヨークス 0879-25-5151
アルト エ デリット 052-253-7718
エベラール ジャパン 03-5422-8087
ザ ショップ スローン 新静岡 セノバ店 054-266-7241
ドレステリア 渋⾕スクランブルスクエア店 03-6419-7115
モーヴ 03-3470-2200