連続テレビドラマ小説『ちむどんどん』で夫婦役として共演した宮沢氷魚と黒島結菜が妊娠を発表した。喜ばしいことだが、世間は少々ざわついている。なんでも現時点では入籍をする予定がないとのこと。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。
「本人同士の決めることですから、誰かが異論を唱える権利はありません。ただ、今の日本では事実婚はまだまだ珍しいのが現実。フランスのように事実婚が非常にポピュラーな国もありますから、今後の新しい形としてとらえることもできるかもしれませんね」。
もちろん事実婚はひとつのカタチだ。ただ、まだ事実婚を受け入れられない人がいるのも事実。今回は事実婚を選んだ息子との関係が悪化し続けているというある女性に話を聞くことができた。
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田川玲子さん(仮名・59歳)には、今年30歳を迎える娘と息子がいる。彼らは双子だ。専業主婦として立派に2人を育てあげ、今は第二の人生を歩み出している。
「双子を育てることになろうとは思ってもみませんでした。小さい頃はとても大変で、記憶も曖昧。2人が中学生くらいになってからですかね、手が離れたと感じるようになったのは。彼らが高校生になってから勉強をはじめて、今は介護士として働いています」。
娘と息子はともに大学に進学し、今は、ともに東京で自立した暮らしをしている。
「私の使命はとにかく、自立して暮らしていける人間に育てることだったので、その役目は果たせたとほっと胸を撫で下ろしていたんですが…」。
異変が起こったのは、1年半ほど前のこと。息子がいきなりLINEで帰省を申し出てきたという。
「LINEの文面から、彼女を連れてくることはすぐにわかりました。長らく付き合っている子がいるってことは娘づてに聞いていたので、私も楽しみにしていたんです。コロナもあったんで、しばらく帰省していない息子と会えることもすごく楽しみでした」。
夫と2人、息子とその彼女の帰省を心待ちにしていたと話す玲子さん。しかし、帰省はとんでもない波乱を巻き起こすことになる。
「2人を空港まで迎えにいきました。第一印象はすごく良かったです。すごく丁寧に挨拶をしてくれて、見た目も可愛らしい人で。上品そう、そんなイメージを持ちました」。
帰宅する車の中でも会話が弾み、玲子さんは安心したという。