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「正月早々、あんたら一族の子守り役かよ…!」義実家の帰省は子守&接待でヘトヘト。結婚5年目の夫がついにブチ切れた時、起きたこと。

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実際、夫が妻側の実家へ帰省する割合はどの程度なのか。

2023年に某ハウスメーカーがおこなった調査によると、年末年始に妻側の実家へ帰省する夫の割合は57.0%だ。意外と高いと感じた方も多いだろう。

年代別で見ると20代で52.0%、30代で63.0%、40代で60.0%、50代で57%と、年齢が上がるにつれ高くなる傾向にある。

「義実家では、お盆やお正月はゆっくり過ごすというより『親戚みんなで集まって飲む』が正しいです。父方のいとこや子ども、親戚のおばさんとその彼氏まで集まって、夜まで宴会するんですよ。招集範囲広すぎない?といつも疑問に思います(笑)

男性陣で飲めないのは僕だけなので、その場にいるのがとても苦痛なんですよね。決して義両親が苦手ではないですよ。僕が嫌なのは、年に1回会うか会わないかの人に気を遣ってお酌をしながら親戚の子ども達の相手をすることです。

男性はずっと座って酒を飲んでいるし、申し訳ないですがこの風習が理解できないんです……」

沖縄のお盆やお正月は特殊である。男性はお酒を飲む役割で、準備や支度、片付けはもっぱら女性の仕事、身内が集まれば女性は座る暇なんてないのだ。

そうなった背景には沖縄の位牌(いはい)継承問題が挙げられる。

基本的には位牌やお墓を引き継ぐ長男が仏壇を守り、家の財産もすべて相続するという昔ながらの考え方だ。

沖縄で長男と結婚するのは、経済的にも精神的・体力的にもとても負担の大きい事柄といわれている。渉さんの妻の父親も長男であり、小さい頃からお盆やお正月は親戚一同が家に集まるのが慣習だ。

妻は気を遣い「渉くんごめんね。ゆっくり食べれてる?」と声をかけてくれるが、子ども達の相手をしながら大人達の泡盛や水をテーブルまで運ぶ係を担っていたため、ゆっくりできるはずがない。

渉さんは下戸な人生はやはり損なのかと不満を抱きながら、リラックスできない義実家で新年を過ごすことが毎年の流れになっていた。

☆妻側の実家の帰省は親戚付き合いが負担で憂鬱に感じ、疲弊する渉さん。
後半では年末年始の帰省を憂鬱に感じている夫婦が、どう話し合って解決の糸口を見つけたかをリポートしたい☆

取材/文 錦城和佳

▶︎後編に続く


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