「あの時代は良かった、そういうことすら許してもらえないんですかね?なんだか悲しくなっちゃいますよ、本当に」。
礼司さんは以来、娘の前での発言には一層気をつけているそうだ。
「これ以上揉めるのも嫌ですし、何よりうまく言い返せないのでね。娘に言いくるめられるの嫌じゃないですか」。
長いものに巻かれてきた結果、こうやってディベートできないこともまた、昭和の負の遺産なのかもしれない。
取材・文/悠木 律
RANKING
1
2
3
4
5
1
2
3
4
5