ハンバーガーメニューボタン
FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
LIFESTYLE 女たちの事件簿

「入学手続きを忘れ、娘の人生が転落」モンスターペアレントの母親がとった衝撃の行動と、一家の末路。

無料会員をしていただくと、
記事をクリップできます

新規会員登録
不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。

2021年、大学入試センター試験は共通テストへと変わり、毎年1月の半ばに行われるようになった。「大学入試」というものは年々多様化していき、そもそも共通テストを受けないという生徒も増えてきている。多様化する受験制度下では、やはりトラブルも増えていくもの。今回はそんな入試トラブルに巻き込まれてしまった一例をFORZA STYLE「ライフ取材班」がお届けする。

「10月くらいから、私立大学の推薦入試があって、11月には国公立大学の推薦入試があります。12月には私立大学の一般入試や専門学校の入試もあるし、今は専門学校を選択する子どもも多くて......」

そう言ってため息をつく、関東地方在住の知子(42)は、高校三年生の担任として、息もつけない日々を送っている。

©Getty Images

「今の子どもたちは、自分の受験なのに妙に受け身で、どこどこの大学に行きたいとは言いますが、じゃあいつその大学の試験があるのかとか、試験を受けるためにどんな書類が必要なのかとか、ちっとも自分で調べないんです。ネットを調べると簡単に得られる情報なのに、全く自分でチェックせずに『担任の先生がちゃんと教えてくれないから不安だ』って他の先生に訴えたり、保護者に言ったりして......」

知子さんが担当している生徒は35人。35人全員が2~3校の希望を出しており、彼女はそのすべてを把握していなければならないのだ。それだけでも大変なのに、模擬試験を受けて、志望する高校に対してE判定が出たので、もう学校に行きたくないと泣いているという生徒の親からの電話がかかってきたり、推薦入試で合格が決まったので羽目を外し、補導された生徒の情報が上がってきたりする。

「もう毎日、何が起きていて、どれに対処しているのかよくわからなくなるくらい忙しいです。でも、どの件にも真摯に対応しないといけないので、神経を使っているんですけど、もう、はっきり言ってキャパオーバーです」

限界の状態で自分を律してきた知子だが、そんな彼女をさらに追いこむ事件が起こる。

「最悪なのは、入学手続きの期日を間違えるという不備です」

信じがたいことだが、年に2、3人が、自分が合格した大学に入学するための手続きに失敗する生徒がいるのだという。

「基本的に、入試や大学入学のための手続きは、生徒本人とそのご家庭が行うものです。特に、入試にかかる費用や大学入学のための費用の振り込みなどは、こちらから日程の連絡はしますけど、あとはご家庭にお任せします。でも、なぜかそれを忘れたり、日程を勘違いしたりしてしまって、『どうしよう』って電話がかかってきます」

ある日、知子さんの元には、まさに半狂乱状態に陥った保護者から、電話がかかって来た。

「先生、どうにかなりますよね? たった1日遅れただけなので、何とかしてもらえますよね?」

そう叫ぶ母親の娘、智子(18)は、2度の推薦入試を経てようやく志望校への合格を手にしていたのだが...。世間は母親が思うほどに甘くない。それを諭すと、母親と娘は「衝撃の一言」を担任に言い放って...。

☆次回では、背筋が寒くなる現実に、生徒親子が執った言動の一部始終を詳報する。熱意をもって働く現場の教師たちには、頭が下がるばかりだ☆

Text:FORZA STYLE



RANKING

1
2
3
4
5
1
2
3
4
5