【続きはコチラ】自分は騙されないと思っていたのに…気がついたら低単価の情報商材を買い漁る日々。育休中のママを陥れる魔の手とは

心のどこかでもう一度、X運用をやればうまくいくかも知れない…そんな気持ちも捨てきれないと涼子さんは話す。

「なんでしょうね。みんながどんどん稼いでいくあの感覚。わかっていますよ、みんながみんな本当のことを言っているわけじゃないって。でもやっぱりすごく夢があるんですよね。育休もあと数ヶ月、もう一度頑張ってみようかなと思ってしまう自分がいます」。

平塚氏はこう話す。

「SNS運用自体が、悪ではありません。しかし、この界隈では知識弱者を一気にカモにする手法が横行しています。残念ながらこれには、引っ掛かる方にも責任が大いにあると私は考えています。だって初めてやることなのにまるで勉強もしていないんですから。情報商材を勉強代として支払えるのならいいですが、それを買えば稼げるなんて甘い考えなのであれば今すぐやめた方がいいですね」。

SNSやネット上ではいわば、誰でも好きな肩書き、名前を名乗ることができる。それを信じるか否か、はこちら側に託されているのだ。副業がもてはやされている。確かに労働収入だけで一生生きていくのは困難かも知れない。ただ、「本業超えの収入」「やれば稼げる」を安易に鵜呑みにしてはならない。自分は騙されない、そう思っているあなたにこそ、読んでもらえたら嬉しい。

取材・文／悠木 律