「さらに初心者に向けた内容で、情報商材を使いこなす技、自分がアフィリエイトを成功させた全記録的な謳い文句でしたね。もう、そのときには思考停止していたと思います。すっかりその情報を鵜呑みにして、すぐに購入しました。価格も5000円程度だったので、自分のへそくりでまかないました」。
涼子さんは周りが成果を上げるたび、焦りが大きくなったと話す。
「今思えば、本当に成果をあげているかなんて誰にもわからないのに私は1人、取り残されていると焦りまくっていました。とにかく何がなんでもアフィリエイトを取りたいと目的が変わってしまったんです。お小遣い稼ぎ、副業をしたいという当初の目的はすっかり忘れてのめり込んでいきました」。
涼子さんの頭の中はXでいっぱいだったという。
「実はお恥ずかしいことですが、その頃の私は1日のほとんどをXを見ることに費やしていたんです。完全にかぶりつき。1秒たりとも見逃せない!とスマボばかりを見ていました。保育園から帰ってきた子どもをいかに早く寝かせるかばかりを考えていたくらいですから」。
そうして涼子さんは、得体の知れない相手と自分を比べる日々を過ごす中でさらに情報商材を漁ることになる。
「価格自体はそう高くないものですが、10個くらいは買って読みましたね。中にはびっくりするほど、内容の薄いものもたくさんありました。でもそのときは、何かを買って更新し続けなければ、置いていかれると取り憑かれていたように思います」。
そんな日々を2ヶ月ほど過ごしていたある日、涼子さんが願っていたアフィリエイトが叶うことになる。
「私を経由して誰かが情報商材を購入してくれたんです。嬉しかったですね、本当に」。
しかし、手元に入ったのはたった数千円だ。
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