「人気料理研究家のクリスマスレシピという記事を読んでいた時のこと、あれ?既視感?と思ったら、あのレシピ、まるまるパクリだったんです。家に帰ってほかのレシピも調べましたがすべてがパクリでした。パクリレシピなのに美味しく作れないとか料理研究家を名乗る資格も料理教室を開く資格もないですよね…」。
はなさんは自分の調査不足も感じていると話す。
「もっととことん調べてから行くべきだったと反省しています。実は今は、別の料理教室に通い始めたんですがこちらの先生はとてもいい。ご自身はフランスに住んでいたこともあるそうで、本当にシンプルな家庭料理を勉強させてもらっています。何がいいって味わいはもちろん、フランスに住んでいたときの話とか、現地でこの料理がどんなふうに食べられているかとか、そういうバックグラウンドまで知ることができるんです。あの料理教室とは雲泥の差。ちなみにその先生は、ご自身のこと料理研究家とは名乗っていません。何が正しいか、見極める力がこちらにも必要ですね」。
誰でも簡単に発信ができるからこそ、起きてしまうこのリアル。いついかなるときでもプロでありたいと思うと同時に、プロを見分ける力をこちらもつけていかなくてはならないと改めて感じさせる取材だった。
取材・文/悠木 律
RANKING
2
4
5
1
2