■アル/ヴェルとは一線を画す、特別なミニバン
初代オデッセイは1994年に発売されました。ミニバンとしては低い全高でありながら、7人乗りでウォークスルーも可能な実用性、そしてアコードをベースとしたシャシーとエンジンにより、ホンダらしいスポーティな走りが楽しめるミニバンとして爆発的な人気を獲得。
それまでキャブオーバーが当たり前のミニバンが、FFベースの自由なスタイリングへと移行するきっかけをつくりました。初代オデッセイが人気になったことは、その後登場するステップワゴンや2代目セレナなど、ミニバン市場全体の活性化にも繋がりました。
とはいえ、オデッセイの一番の特長は、ミニバンらしからぬ「スポーティで低いスタイリング」と「走り」。特に2003年から2008年に販売されていた3代目オデッセイは、そのスポーティさから、スポーツカーから買い換える若者も多かったようです。
日本市場での販売を一旦中止する2021年12月末の直近でも、月平均で2000台前後を販売するなど、絶対王者アル/ヴェルが君臨するミニバン市場においても存在感を示しており、オデッセイは、他にライバルのいない、特別なミニバンといえます。
■高級感と精悍さがあふれるデザインとなって復活!!
そんなオデッセイですが、今回復活登場となったモデルは、モデルチェンジ版ではなく、グリルやリアコンビネーションランプのデザインを変更した一部改良モデル。
パーツの造形はそのままに、フロントグリルのブラックアウト化のほか、リアコンビネーションランプをスモークタイプに変更することなどによって、高級感と精悍さ、落ち着きのある雰囲気に。
2列目シートには、両側アームレスト付の4ウェイパワーシートやシートヒーターが全車標準装備となり、上級グレードにはさらに、本革シート(前席および2列目シートの一部)やワイヤレス充電、ハンズフリーアクセスパワーテールゲートなどが装備されます。
また、ホンダセンシングのアップデートやホンダコネクトに対応したナビなども設定されるなど、若干ではありますがメカニズムの機能向上も図られています。