■メンテナンスが行き届いた個体を買うこと
某中古車サイトで検索してみると、ヨンマルの出品数は25台と、非常に少ない状況です。価格帯は250万円~770万円で、台数が多いのは400~500万円台。それ以上はASKとなっており、フルレストア済の個体は600万円超が相場のようです。
また1979年式以降のBJ41V/44Vや、1982年式以降のBJ42V/46Vのディーゼル車が多いようで、ガソリン車はありませんでした。走行距離に関しても、不明とする個体が多く、走行距離が分かっていたとしても20万キロオーバーがほとんど。終売後39年が経過しており、クルマも頑丈であるため、現役で走り続けていた個体も多いのでしょう。
ただ、販売価格で200万円台の個体は、おすすめできません。安いのには訳があると考えるべきであり、実車を見て、目利きできる自信がないのであれば手を出してはならず、高くともメンテナンスが行き届いた個体を買うほうが、その後のリセールでも有利となるため、損する可能性は少なくなります。
■40系ランクルの販売実績が多いショップで手に入れること
ヨンマルの中古車でもっとも注意すべきなのが、ディーゼル車においてNOx・PM規制値をクリアする対策が施されているか否かです。未対策だと、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、愛知県、三重県、兵庫県、大阪府といった指定地域では、車両登録することができません。自身が住むエリアが対象地域なのか否かを、まず確認するようにしてください。
そのうえで、(古いクルマであるために)不具合が起きるリスクを考慮して、ヨンマルの販売実績が多いショップで手に入れて、何か困ったらすぐに相談ができるような体制を整えておくと、安心です。
最後に、2021年にトヨタはランクル40の補給部品を復刻すると発表しています。2000GT並みにトヨタはこのモデルを大切にしていることがうかがえます。
Text:Kenichi Yoshikawa
Photo:TOYOTA,gettyimage
Edit:Takashi Ogiyama