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LIFESTYLE 女たちの事件簿

「男性店長をボコボコにするボス猿女…」退職まで追い込む”女の職場”の悪質イジメから宝塚問題を考える。

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「その情報がありましたし、場を牛耳っているボス的な人がいて、みんながそいつに追従するムードが出来上がっていたんです。『なるほど、そういう感じの職場なのね』と警戒はしていました。今回私がターゲットになったのも、そのボス女のご機嫌を損ねたからなんです」

菜美子さんが退職に追い込まれる1年ほど前、新たな男性店長が配属された。いつもにこにこして愛想の良い30代男性社員だったという。しかし、パートの女性たちの間では「仕事ができない」「口だけ」「クレームが来るとパートに任せて逃げる」といった悪評が瞬くうちに広まり始めたそうだ。

「見た目にも20代で通用するほど若くて、店長とはいえ少し頼りない青年でした。オバさんらに気に入られるかどうかで仕事のしやすさまで変わってしまう職場なので、店長への悪口が増えていく様子を見て、『あ、これはまずいことになりそうだ』と思いましたね」

悪口を言いたくてたまらないパート従業員たちは、朝礼後の掃除の間もずっと新たな店長についての文句を言い合っていた。先導していたのは、やはりリーダー格の女だったという。

「その人が悪口を言うとみんなが同調し、『あいつは低く見ていい』という共通認識を持ち始めました。暗黙的にいじめが正当化され、店長に冷たくしたり、話を聞かずに生返事したり、キツい物言いをしたりからかったり、そういうパートさんが増えていったんです。いじめの前触れ特有の、空気が変わっていく感じ。経験したことがある人は多いんじゃないでしょうか、あの感じです」

店舗の運営会社の社員にいじめなどをして、評価が下がることを危惧する人はいないのだろうか。

「パートさんたちは、もっと上の社員とかエリアマネージャーの巡回とかがあるとゴマをするんですけど、若い男性店長なんて怖くもなんともないんです。自分たちがいないと店が回らないと思っているので強気なんですよね」

菜美子さんが在籍した間に、ボス女にいびられて辞めていったパート女性は何人もいたという。

「その人、見た目は癒し系を気取っているけど底意地が悪いのはすぐにバレるので、皆さん辞める決断が早い。今残っているメンバーはボスの腰ぎんちゃくばかり。ボスは常に誰かをいじめていたいから、標的がいなかった当時、ちょうど頼りない店長が配属されたことは渡りに船だったんじゃないでしょうか」

もともと竹を割ったような性格でいじめが大嫌いな菜美子さん。業務での不満があれば相手に直接それを伝え、よりよい職場環境になるよう努めればいいだけだ、と考えていた。しかし、彼女のしごくまともな考えも、その職場では通用しなかった。



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