「確かに至る所で値上げを感じますよね。光熱費もすごく上がっていますし…。だから1度は値上げに応じたんです。でも2度目に値上げを迫ってきたときに、思わず言ってしまったんですよ。君も少し働いてくれるといいんだけどって」。
すると妻は怒り狂ったという。
「私は毎日、家事という仕事をしているのに、どうして働かなきゃならないの?って。家事や子育てを労働に換算すると莫大な金額になって、なんならあなたよりも稼いできたと。言い分は理解できます。でも子どもたちももう高校生と大学生ですし、お小遣い稼ぎ程度でも働いたら、世界も広がるんじゃないかな?と提案したんですが、働く時間なんてないの一点張り。話し合いはまるですすみません」。
啓介さんは共働き家庭を羨ましく思っているという。
「最近の若い子たちは共働きが多い印象ですね。部下のなかにも保育園に子どもを送ってからくるというヤツがいたりして、協力してやっているんだなと感じます。それを見るとさらに妻に働いて欲しいと思う気持ちが大きくなります」。
しかし、妻は譲らなかった。
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