不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは？ 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。
児玉花枝さん（仮名・46歳）は高校1年生と中学2年生の息子と夫と暮らしている。世帯収入は400万円にも満たず、かなり苦しい暮らしであることを【前編】では聞いてきた。後編では、そんな彼女が目下悩んでいる子どもたちの修学旅行の費用をどのように工面するかについて詳しく話を聞いていきたい。
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©︎GettyImages
「修学旅行は中学生が6月、高校生が11月です。それぞれ3ヶ月前に支払いがあります。現時点で手元にある現金は、お恥ずかしながら2万円程度。これも日々の生活で消える可能性があります。全部で最低でも15万円。もろもろ合わせると20万円は用意しないとなりません。今の暮らしでは到底20万円を貯めるめどは立ちません」。
ある日のことだった。そんな生活苦を察した息子がある提案をしてきたという。
「部活を辞めてバイトをしようか？と言われたんです。思わず、涙が出てしまいました。嬉しさというよりは情けなさで。もちろん、断りました。息子はバスケ部で活躍しているんです。何よりバスケが大好きで…。1番好きなことを取り上げるなんてできません」。
しかし花枝さんは収入を増やす方法が思い当たらなかった。そんなとき勧められたのが副業だった。
「パート先の年下の子がチャットレディをやっていると話していて…。チャットレディって言葉自体を私は知りませんでした。なんでもメールのやりとりだけでお金がもらえると聞いて驚きました。しかも顔は出さなくていいそうで…。とはいえ、46歳の私に需要があるとは思えませんでしたし、断っていたんですが、如何にもこうにもお金が貯まらず、これ以上息子に心配はかけられないと思い、登録をしてみることにしたんです」。
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