【後編】「夫と離婚したいから、浮気の証拠をおさえるのに協力して」友人想いの主婦が突然告げられた「度肝を抜くような事実」とは

危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は言う。

「一人のママ友のために振り回されてしまうと、自分の家族や子どもも犠牲になるケースがあります。今回の沙織さんのように、正義感が強く友人想いの人は巻き込まれやすいでしょう。弁護士相談プラットフォームを運営する某メディア会社では、離婚経験者100人を対象に離婚を迷った理由についてアンケートを取っています。結果は『子どもへの影響を考え、離婚を迷った』と回答した人が50人と最多で、離婚は子どもに関する懸念が非常に大きいといえます。そうはいっても家族や仕事以外の人間関係で悩みたくないですよね。ママ友に振り回されないためには、自分は自分、ママ友はママ友と割り切り、自分の価値観で物事を進めようとしないことです。そうすると円滑な人間関係を築いていけるでしょう」

大人になってのママ友は難しく、夫婦関係や家庭環境に他人が口出しして解決できるほど単純ではない。

なかには構ってほしいが故に「離婚」というパワーワードを用いる人もいるようだ。

ママ友に振り回されないには、相手の話をすぐ鵜呑みにせず、行動や言動に矛盾が生じていないか観察するのがいいのかもしれないー。

取材・文 錦城和佳