つねに磨いた靴を履くべきですが、秋の夜長にはじっくり磨いて輝かせたい！
10月24日には、二十四節気の「霜降」を迎え、朝晩の冷え込みが増し、北国などでは霜が降りはじめ、だんだんと冬が近づいてきます。夜の時間も長くなり、「灯火親しむ」なんていう言葉もあるように、気候も良い秋の夜長には、ともし火の下でじっくりと読書するのが適しています。
もちろん読書を楽しむのも素晴らしいのですが、働く明日に備え、この夜長を有効活用し、相棒となる靴を磨いてみるのは、いかがでしょう？
というわけで、第150弾では そのお手本となるような、美しく鏡面磨きされた靴をピックアップしたいと思います。
鏡面磨きとは、革靴のつま先やかかとの部分を、文字通り"鏡"のように輝かせる靴磨きのテクニック。つま先や かかとが輝くことで靴に立体感が生まれ、見栄えも美しくなります。
クリーナーで汚れを落とし、乳化製クリームで栄養補給を行った後、油性ワックスを塗ることで革靴表面にある凹凸を埋め、少量の水で馴染ませながらワックスの薄い層を何層にも重ねた膜を作ることで光沢を生み出していきます。
鏡面磨きをするメリットは、靴が美しく見えるだけに限らず、ロウの層が革を保護してくれることによって傷や汚れからも守ってくれるのです。
一方で革の表面をコーティングするわけですから、革に水分や油分が浸透しにくくなって乾燥するというデメリットもあります。
考え方は、メイクと一緒。おめかしして出掛けるのは欠かせませんが、行く場所・会う相手によってメイクの度合いって変わりますよね。そして、家に戻ったらクレンジングして洗顔して保湿するように、靴もおめかしした後はしっかりワックスや汚れを落として、すっぴんに戻し、栄養を与える行為を繰り返しましょう。鏡面磨きのやりっぱなしはNGです！
では話をクルリンパと戻して、鏡面磨きされた靴の投稿５選をご紹介していきます！
ジョンロブの「ストックリー」
まずは、チョコレート色の靴、新年度に履きたい黒靴、雨の日でも足元を飾れる靴の回に登場頂いた@f.root305さんの投稿。ジョンロブ（JOHN LOBB）の「ストックリー（STOCKLEY）」です
2019年にプレステージラインで登場した「ストックリー」は、靴づくりには欠かせない"ラスプ（やすり）"から着想したという菱形のメダリオンと独自のブローギングが特徴的な内羽根のセミブローグシューズ。
細身で ややロングノーズな#7000ラストを履き、エレガントでドレッシーな一足に仕上げられています。
@f.root305さんの「ストックリー」は、2022年の年始に購入し、１年履き込んだタイミングでご紹介させて頂きましたが、それから約10ヶ月の時を経て、味とともに輝きを増している気がします。
ジョンロブの革質が良いというのがありますが、これはひとえに@f.root305さんの愛情によるものかと。
これからも愛のこもったお手入れを繰り返し、極上の一足に育てあげてください。
