「1日目は例の男児を、2時間ごとに起こしてトイレに連れていきましたが、出たのは1度だけだったと男性教諭に話したそうです。ですから、2日目は夜中に1度だけ連れて行ってそれで終わり。クラスのみんなが寝ているなか、1人だけを起こすのも大変なんですよ。母親にはほら見たことか!と言ってやりたかった。実際はもちろん言いませんけど」。
来年も宿泊行事は予定されている。またこの男児の母親は無理難題を押し付けてくるかもしれない。
「私はやめたんでアレですけど、言ってくるでしょうね。本当に先生たちも大変です。ありがとうございましたの一言でもあれば、まだやれますけど、こういう人に限って全然お礼とか言わないんですよね。当たり前だとでも思っているんでしょうか。でも今回は本当に何事もなくてよかったです。やっぱりおねしょは、本人が1番傷つくと思うから」。
トイレは生理現象なので、恥ずかしいことではない。しかし、その失敗は大きな傷になりうる。1年生であっても、5年生であっても。いやむしろ、年齢を重ねた方が傷は大きいかもしれない。
取材・文/悠木 律
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