最後にしてから16年。こんなに誘ってるのに…。『あなして』よりも残酷なセックスレスの末路

日本家族計画協会の調査に、セックスをしたことがある1025人の実に47.2％がこの１ヶ月にセックスをしていないと回答したらしい。

「特別な事情がないにもかかわらず、夫婦の合意した性交渉またはセクシュアル・コンタクトが1ヶ月以上なく、その後も長期にわたることが予想される場合」という日本性科学学会のセックスレスの定義と重ね合わせて考えるともはやこれは社会問題のひとつになっていることは、疑いようのない事実だ。

そんな折もあり話題を集めているのが通称『あなして』である。コミック累計850万部を突破した大人気漫画で、この春ドラマ化されたことからさらに注目を集めている。２組の夫婦のうち片方は夫に、片方は妻にセックスを拒まれている、まさにセックスレスを題材にしたストーリーだ。

実際セックスレスというワードが頻発し、リアルな情景が描かれていることもあり、放送直後から「辛すぎる」「家族とは観ていられない」そんな声が多く上がっているらしい。

「確かにね、子どもが欲しい世代のセックスレスはセックスレスで辛いですよね。私もドラマ観ながら思わず、辛って言っちゃいましたもん」

そう話すのは、斉藤恵（52）だ。自身にもセックスレスの経験がある。

「35歳になった頃から、子どものことは頭にちらついていました。やっぱり出産にはどうしてもリミットがありますから。３つ上の夫は若い頃はまるで猿のように求めてきましたが、結婚してからというもの忙しいからなのか、回数ががくんと減りました。私自身も忙しくて……ってこんな感じでレスが始まったんです」

恵は友人から１人、また１人と妊娠を告げられ、少しずつ焦りが積み重なっていったという。

「あるときね、言ってみたんです。子ども欲しくない？って。そうしたら、なんて言われたと思います？」