「私がつらそうにすると、夫が『念願の子供だろ?なんでそんな悲壮感漂わせてるの?辛気臭い顔やめて嬉しそうに育児しろよ』と毒づいてきたりして、つらいのは私が悪いんだ、みたいになっちゃって。どんどん落ち込んでしまいました」
気分も落ち込みがちだったるいさんだが、同時にさまざまな体の不調が彼女を苦しめた。
「極度の貧血になり、貧血の薬を飲むようになってから便秘もひどくなってかなり大変でした。あと、女性ホルモンの変化のせいか免疫力が落ちてしまい、すぐに風邪を引いたりものもらいができたりしていて、常にどこか不調でしたね。これは高齢出産は関係ないようですが、髪の毛もがんがん抜けました」
また、親がすでに高齢であることもるいさんをより孤独にした。
「お食い初めを一緒にやろうと思って実家に連絡したら、実は以前から父の具合が悪くて、今は入院中だと聞かされました。父はすでに77歳。私に心配かけまいと母は黙っていたようです。『ああ、もう頼れないんだな』と思い知りました。始めからわかっていたとはいえ、心細かったです」
不安な気持ちになった時、慰めたり励ましたりしてほしくなったが、夫に弱音を吐くとあからさまに煙たがられることが精神的にキツかったとるいさんは言う。
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