「高位破水してしまったんです。で、陣痛促進剤を使ったんですが、最初は全然効かなくて、点滴を打っていたら急に激痛が始まったんです。もう痛いのなんの。帝王切開に切り替える可能性もあるので飲食禁止ということになり、痛すぎて仮眠を取ることもできませんでした。何とか自然分娩できましたが、出血量も多くてズタボロになりましたね」
自然分娩ができるとわかった当時は嬉しかったが、結果的に体力の回復が遅れて、産後の大変さが倍化した気がする、とるいさんは言う。
「自宅に戻ってからもとにかく体がだるくて、起き上がれない時もありました。家事なんてとんでもない話。立ち上がって子供を抱っこしてあげたいのに立てないんですね。実家と義実家に泣きつき、交互に来てもらいました。70歳を過ぎた母に負担をかけてしまって心苦しかったですし、姑にいろいろ言われましたが、それでもお願いせざるを得ない状況でした」
©Getty Images
るいさんは何をしていても体がだるくて気分が晴れず、気が付くと泣きじゃくっていることもあった。
「保健師さんなんかは、周りを巻き込んでみんなに頼ればいいのよ!なんて言ってましたが、すでに周りに迷惑をかけていたし、そんな簡単じゃないです」
さらに、いつも辛そうにしているるいさんを見る夫の目が冷ややかだったことにも苦しめられたという。
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